2006年9月7日
株式会社ブランド総合研究所
地域ブランド調査2006[市版]
−Tiiki Brand Survey 2006 City Issue−
最も「魅力的な市」、第1位は札幌市!
〜「訪れたい」札幌市/「住みたい」横浜市/「環境にやさしい」富良野市〜
株式会社ブランド総合研究所(本社:東京都港区、社長:田中章雄)では、2006年8月に国内全779市を対象にした認知度や魅力度、イメージなど全103項目からなる「地域ブランド調査2006市版」を実施し、全国の消費者2万4536人から回答を得ました。その結果、全国でもっとも魅力的な市は札幌市(60.5点)となりました。また2位は神戸市(58.0点)、3位は函館市と横浜市(57.6点)、5位は京都市(56.3点)となりました(いずれも100点満点)。
<概 要>
全国779市を調査対象に、市の認知度、魅力度、情報接触度、市のイメージ(親しみなど16項目)、情報経路別の接触度(旅番組など14項目)、観光経験&意欲、居住経験&意欲、産品の購入経験&意欲、観光イメージ(町並みがきれいなど16項目)など全103項目について徹底的に調査したものです。なお、この調査は今後も毎年継続的に実施する予定です。 (詳細は
http://tiiki.jp/survey2006/ を参照)
<調査の背景>
平成の大合併による新たな市の誕生等を背景に、「市のかたち」がみえにくくなっています。市のブランド力を消費者視点で“見える化”することは、地域ブランドの確立や地域活性化に取り組み際の評価指標や目標値を設定する上で必要不可欠です。
本リリースではその調査結果の一部を「市の魅力度ランキング」として公表しますが、779市の全103項目のデータをまとめた総合報告書を9月末に発売します(税込み71,400円)。また、希望する市に対しては103項目のすべての結果を表やグラフ化してご提供するほか、回答者属性別(年齢、居住地、ライフスタイルなど)を分析した個別報告書を作成したセットもご提供します(総合報告書とのセットで1市あたり税込み99,750円)。
<調査結果のポイント>
「地域ブランド調査2006市版」は、市のブランド力を“見える化”し、地域ブランド戦略の指標として活用できるようにブランド総合研究所が今年はじめて実施したものです。全国の男女を対象に8月にインターネットで実施し、24,536人から回答を得ました(一人の回答者に20市について応えてもらったため、一つの市についての回答者数は平均で約640人)。また、集計に当たっては年齢、居住地、性別を基準に実際の人口の縮図となるように再算出しました(ウエイトバック集計)。
■市の魅力度ランキング(1〜20位)
順位
市名
県名
点数
1
札幌市
北海道
60.5
2
神戸市
兵庫
58.0
3
函館市
北海道
57.6
3
横浜市
神奈川
57.6
5
京都市
京都
56.3
6
富良野市
北海道
55.4
7
小樽市
北海道
54.6
8
鎌倉市
神奈川
53.3
9
那覇市
沖縄
48.0
10
沖縄市
沖縄
45.0
11
長崎市
長崎
44.2
12
金沢市
石川
42.3
13
別府市
大分
40.7
14
福岡市
福岡
38.5
15
大阪市
大阪
38.1
16
仙台市
宮城
37.6
17
奈良市
奈良
37.3
18
旭川市
北海道
35.9
19
倉敷市
岡山
35.4
20
登別市
北海道
34.7
全国779市を総合的に評価した調査は、これまでほとんど実施されておらず、本調査が市のブランド力を評価する指標として、初めての取り組みとなります。
■市の魅力度ランキング(21〜100位)
順位
市名
県名
順位
市名
県名
順位
市名
県名
21
宮古島市
沖縄
51
室蘭市
北海道
80
御殿場市
静岡
22
名古屋市
愛知
51
盛岡市
岩手
82
松山市
愛媛
23
尾道市
広島
53
静岡市
静岡
83
北九州市
福岡
24
石垣市
沖縄
53
飛騨市
岐阜
84
由布市
大分
25
帯広市
北海道
55
阿蘇市
熊本
85
諏訪市
長野
26
熱海市
静岡
56
会津若松市
福島
86
つくば市
茨城
27
浦安市
千葉
56
下呂市
岐阜
86
土佐市
高知
28
奄美市
鹿児島
58
芦屋市
兵庫
88
甲府市
山梨
29
釧路市
北海道
59
伊勢市
三重
89
松阪市
三重
30
萩市
山口
59
下関市
山口
90
魚沼市
新潟
31
逗子市
神奈川
59
浜松市
静岡
91
気仙沼市
宮城
31
日光市
栃木
62
伊東市
静岡
91
堺市
大阪
33
千歳市
北海道
63
名護市
沖縄
93
松江市
島根
34
横須賀市
神奈川
64
苫小牧市
北海道
94
南アルプス市
山梨
35
石狩市
北海道
65
輪島市
石川
94
湯沢市
秋田
35
高山市
岐阜
66
網走市
北海道
96
焼津市
静岡
37
稚内市
北海道
66
十和田市
青森
97
遠野市
岩手
38
太宰府市
福岡
68
鹿児島市
鹿児島
98
小田原市
神奈川
39
安曇野市
長野
68
高知市
高知
98
調布市
東京
40
姫路市
兵庫
70
四万十市
高知
100
秋田市
秋田
41
出雲市
島根
71
指宿市
鹿児島
100
草津市
滋賀
42
青森市
青森
72
根室市
北海道
100
米沢市
山形
42
松本市
長野
73
鈴鹿市
三重
44
宝塚市
兵庫
74
宮崎市
宮崎
44
広島市
広島
75
天草市
熊本
46
長野市
長野
75
岡山市
岡山
47
伊豆市
静岡
77
伊万里市
佐賀
48
茅ヶ崎市
神奈川
78
那須塩原市
栃木
49
熊本市
熊本
79
高松市
香川
49
弘前市
青森
80
喜多方市
福島
札幌市は「とても魅力的」と答えた人が34.5%、「やや魅力的」が52.1%と8割を超える人が魅力を感じている一方で、「あまり魅力的ではない」は1.0%、「全く魅力的でない」は0.6%と否定的な意見の人はほとんどいませんでした。(「どちらでもない」は10.6%、「知らない・わからない」は1.2%)。一方で、京都市は「とても魅力的」が38.3%と779市の中でもっとも多かった半面、「あまり魅力的でない」と「全く魅力的でない」がいずれも3.8%と否定的な意見の人が札幌市より多かったため、総合点では札幌が上位となりました。
都道府県別の分析では、北海道が10位までに札幌市(1位)、函館市(3位)、富良野市(6位)、小樽市4(7位)と4市がランクインしたほか、旭川市(18位)、登別市(20位)、帯広市(25位)、釧路市(29位)なども高い評価となりました。また沖縄県も那覇市(9位)、沖縄市(10位)、宮古島市(21位)、石垣市(24位)などが高い評価を得ています。
■20県で県庁所在市がトップにならず
また、26都道府県では県庁所在地の市がもっとも魅力度が高くなりましたが、残りの20県では県庁所在以外の市がトップとなりました(東京を除く)。その中で観光地がトップになった県としては大分県(別府市)、福島県(会津若松市)、栃木県(日光市)、千葉県(浦安市)、岐阜県(高山市)、静岡県(熱海市)、三重県(伊勢市)、広島県(尾道市)、島根県(出雲市)、鹿児島県(奄美市)など。
米沢市(山形県)、新潟県(魚沼市)、山口県(萩市)、佐賀県(伊万里市)などは商品(牛、米、陶磁器)の魅力が市の魅力を引き上げています。また、開通間もない新路線「つくばエ
クスプレス」の好影響が大きい茨城県(つくば市)も水戸市より順位が上になりました。
<結果発表会の概要>
「地域ブランド調査2006市版」の概要やランキングの発表、結果分析などを行う発表会を、2006年9月26日14:30〜17:00に都道府県会館(東京・千代田区)にて実施します。ここでは東京理科大学・知財専門職大学院の生越由美教授、財団法人社会経済生産性本部・余暇創研の丁野朗研究主幹、弊社社長の田中章雄、小出正三の4人で、調査結果の考察や、市の評価を高めるポイントなどについて討論を行います。(詳しくは
http://tiiki.jp/about/news_release/2006_08_22.html
を参照)
<調査概要>
調査方法: | インターネット調査 |
回答者: | 10代〜60代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収。 (集計の際に人口の分布にあわせて再集計=ウエイトバック済み) |
有効回収数 : | 2万4536人 |
調査対象 : | 全国の779市(ひとりの回答者に対しては20の市について回答) |
調査時期 : | 2006年8月3日〜8月7日 |
<ブランド総合研究所の会社概要>
ブランド総合研究所は、地域ブランドに関する調査とコンサルティングを行うわが国屈指の専門企業です。代表取締役社長の田中章雄は、経済産業省および中小機構基盤整備機構による「地域ブランドフォーラム」の講師をつとめるほか、地域ブランドアドバイザーとして弊社コンサルタントスタッフと総力をあげて、全国各地の地域ブランドの活性化に取り組んでいます。
<本件に関するお問合せ先(メディアおよび読者とも)> |