このサイトは、BRI ブランド総合研究所が運営しています<会社情報>　お問い合わせは専用フォームでお寄せください

■愛媛県の「愛」あるブランドに、加工食品5品目18産品が認定

　愛媛県産の食品のブランド化を進め、地域活性化を目指している「えひめ愛フード推進機構」（会長：加戸守行県知事）が11月20日、柑橘ジュースやちりめんなど加工食品5品目18産品を『「愛」あるブランド』に認定した。加工食品の認定としては今回が初めてとなる。

　「えひめ愛フード推進機構」は平成18年度に創設され、県、農林水産団体、商工・流通団体など、40近くの団体で構成されている。ブランド認定には、同機構内に設置された「ブランド認定審査会」が、申請のあった商品について、安全・安心、品質、産地・特産などの審査を行い、判断する。認定を受けた企業や団体には、該当産品の品質管理の徹底、情報発信や適切な苦情対応などを遵守させ、ブランド力を高めるよう促す方針だ。ブランドの認定期間は、認定の日から起算して3年間で、その後については、それまでの3年間の実績等を加味し、再審査する。審査が通れば更新というかたちで継続となる。

　同機構創設以来、これまで「愛」あるブランド認定を受けたのは、温州みかんやあじなど30品目60産品に及び、すべてが農林水産物だった。しかし19年度は加工食品の認定に力を入れ、今回加工食品認定第一弾として、「POM愛媛みかん旬ストレート100」（えひめ飲料）や「長熟麦味噌」（矢野味噌）、「すくいちりめん」（宇和島漁協プロジェクト）など18産品が選ばれた。同機構は、加工食品は類似品が出やすいため差別化をはかることと、消費者の価値判断が重要であるとして、
・主原料が一定割合以上である
・品質や加工製造工程における特徴を有し、消費者に訴求できる独自の価値を創造できる
ことなどをブランド認定の基準として盛り込んでいる。

　今後、加工食品の品目を増やすことについて、同機構の農林水産部農産園芸課は「来年開かれる総会で、追加・検討も含めてどうするか話し合う予定」としている。