コラム / 勝手にケンミン創生計画 | 2015年9月1日 火曜日

山梨県 世界遺産の富士山を生かし切れず

風林火山に象徴される、騎馬軍団を率いた戦法と外交戦術に長けた、戦国時代最強の武将・武田信玄。山梨県の歴史や風土にはいまだに信玄の影響が強く残る。隣国・信濃(長野県)の川中島の戦いで宿敵・上杉謙信と幾度となく争ったことが有名であるが、産業の振興や治水事業にも力を注いだ。

富士山と八ヶ岳、南アルプス、奥秩父山脈という2000mを超える山々に囲まれ、耕作可能な平地が少ないだけに、斜面等を活かしてブドウや桃、さくらんぼなどの果樹栽培が盛んに行われ、フルーツ王国とも言われている。

ワイン醸造も国内で最も盛んで、特に甲州産ブドウで造った甲州ワインは、世界的にも評価が高まっている。地域ブランド調査の結果では「食材が豊富」のイメージは全国19位ではあるが、ブドウなどの果物やワインを想起する人は多い。

◆客単価を高める工夫を

富士山の世界文化遺産登録が追い風となり、いま富士山観光の需要が急激に高まってきている。地域ブランド調査の結果では、関東居住者のうち過去1年間に山梨県を訪問した経験のある人は30%を超えており、これは静岡県、千葉県についで3位だ。

ところが、観光客増加がもたらす経済効果に関しては、十分に高いとは言えない。関東からの観光客は日帰り客が大半で、宿泊客が少ないからだ。また、御殿場アウトレット(静岡県)に購買需要を奪われてしまっているとなげく商業関係者も少なくない。

土産品では桔梗屋信玄餅はあるが果物を生かした土産品があまりない。極めつけは干しブドウで、チリ産が大半で、県内産はほとんどない。急増している観光客向けに商品開発やメニュー開発などを地域全体で取り組み、波及効果を高める必要があるだろう。

 

続きの記事はこちらから(週刊ダイヤモンド)

◆山梨県の主な指標

  • 認知度    33位
  • 魅力度    30位
  • 情報接触度 25位
  • 居住意欲度 33位
  • 観光意欲度 24位
  • 観光訪問率 11位

◆山梨県の主なイメージ

  • 自然が豊か     13位
  • 食材が豊富     19位
  • 環境にやさしい    8位
  • 地場産業が盛ん   5位
  • 農林水産業が盛ん 11位

◆提言  果物を生かした開発と、二次交通の整備を

※この記事は週刊ダイヤモンド 9月5日号に掲載されたものです。

週刊ダイヤモンド「勝手にケンミン創生計画」では、毎週、1つの都道府県をピックアップして、
地域ブランド調査の結果などをもとに課題を明らかにし、提言を導いています  (毎週月曜日発売)

執筆・文責: 田中章雄 (ブランド総合研究所代表取締役社長)

 

 



キーワード

※上記のキーワードをクリックすると、関連記事の一覧が表示されます

掲載カレンダー

2017年9月
« 8月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
地域ブランド調査 ギネス世界記録 19億人ハラル市場への架け橋、一般社団法人・ハラルジャパン協会 全国の「食農体験」検索サイト Japan Festa

地域ニュース / 調査 / 地域ブランド調査2017 | 2017年7月12日 水曜日

地域ブランド調査2017 申し込みフォーム

地域ニュース一覧


セミナー・講演 / セミナー・講演 / 九州・沖縄 / 地域ブランド用語集 / 知財・商標 | 2015年2月25日 水曜日

沖縄県で「OKINAWANビジネス創出ゼミ」ビジネスプラン発表会を開催

地域ブランド用語集一覧


地域ブランド調査2017 | 2017年8月3日 木曜日

地域ブランド調査2017 ブランド評価分析レポートのご案内

調査一覧