【特集】北海道・東北地方の世界一 その2

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2020年3月17日

様々な世界一を認定しているギネス世界記録。日本各地で、バラエティ豊かな世界一が沢山生まれています。昔からある自然や祭り、住民が力を合わせた活気あふれる挑戦・・・地域の魅力を伝える世界一を、都道府県ごとにご紹介します。

 

⑤秋田県

 

Longest Kiritanpo (Rice around a skewer) (最も長いきりたんぽ)

 
秋田県といえば、きりたんぽ。つぶしたご飯を杉の棒に巻きつけるようにして焼いた”たんぽ餅”を、棒から外して食べやすく切り、味噌をつけたり、鶏がらのスープで煮込んだりして食べる郷土料理だ。

そんなきりたんぽを、どれだけ長く作れるかという世界一に挑戦したのが、秋田高専と米子高専の学生たちによる合同チーム。挑戦に選んだのは、11月11日”きりたんぽの日”だ。大館市曲田の直売所「陽気な母さんの店」の協力のもと、ご飯約6キログラムをアルミパイプに巻き付け、焼き目を付けた。

出来上がったきりたんぽの長さは、なんと5.12メートル。計測後には、切り分けてきりたんぽ鍋を作り、地元の人など88人にふるまわれた。

ちなみに、約30年前の1987年にも、同じく大館市でジャンボきりたんぽを作るイベントが開催され、なんと8.2メートルのきりたんぽが誕生していたとか。これはギネス世界記録には登録されていなかったが、大館市ときりたんぽの”長~い”関係が伝わるエピソードだ。

記録保持者:秋田高専・米子高専のグループ
記録認定日:2018年11月11日
場所:大館市
 
そのほかの秋田県の世界一のご紹介は、地域ブランドNEWS連載ページへ。
 
 

⑥山形県

 

Most soup served in 8 hours (8時間で最も多く提供されたスープ)

 

前回の秋田県に続き、山形県の郷土料理といえば、芋煮。江戸時代、紅花交易の船頭が、行き来のあった京都の料理を参考に、里芋とボウダラを甘辛く煮て食べたのが始まりといわれる。山形県の中でも、庄内地方は“豚肉・味噌仕立て”、内陸地方は“牛肉・醤油仕立て”など、地域や各家庭で好みの味付けにしながら、県民に愛されている郷土料理だ。

山形市で1989年から開催されている「日本一の芋煮会フェスティバル」では、大鍋の中の具材をバックホーという大型重機でかき混ぜるのが見どころ。例年、里芋4トン、牛肉1.4トン、こんにゃく5,500枚、ねぎ5,000本などの具材を、醤油820リットル、山形の水6トンで煮込んでいるという。

2018年の第30回フェスティバルでは、3代目の鍋として直径6.5メートルにもなる大鍋を製造。12,695人への芋煮提供を行い、世界一に認定された。

記録保持者:日本一の芋煮会フェスティバル
記録認定日:2018年9月16日
場所:山形市 馬見ケ崎川河川敷

そのほかの山形県の世界一のご紹介は、地域ブランドNEWS連載ページへ。

 

⑦福島県

 

Largest hiyashi chuka (最大の冷やし中華)

 
 

福島県は、地形の影響で県内にさまざまな気候の地域があり、生産している野菜の種類も豊富。主たる農産物は30品目ほどで、中でも、夏野菜のきゅうりやトマトなどは、国内トップクラスの生産量を誇る。

福島県産のきゅうりは「パワーグリーン」という統一ブランドで出荷されており、夏秋きゅうりとしては日本一の生産量を誇る(2014年実績)。2008年からは、青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島の東北6県が合同で「キュウリビズ」として、その95%が水分でできているキュウリを食べて、暑い夏を乗り切ろうというキャンペーンを行っている。

そんな福島県のキュウリの美味しさを世界に届けたいと、直径1.8mの皿の上に盛り付けられたのは、約4Kgの福島県産キュウリをトッピングした重さ102kgの巨大冷やし中華。イベント来場者に福島の味覚をPRした。

記録保持者:株式会社ジンコーポレーション
記録認定日:2012年7月29日
場所:福島市

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