■地域ブランド用語集
第1回 「地域ブランドとは」
地域活性化の切り札として、各地で積極的に取り組まれているのが「地域ブランド」。地域資源を活用した商品やサービスを開発し、その地域のイメージを高めて地域外からヒト・モノ・カネを呼び込み、地域活性化に結びつけることを「地域ブランド戦略」と呼んでいる。
2005年前後から経済産業省や農林水産省、総務省などが支援策を続々と打ち出したのを契機に全国に広がった。地域ブランドフォーラム&アドバイザー事業、地域資源∞全国展開支援事業、JAPANブランド支援事業などがそれにあたる。その後、地域資源活用プログラム、農商工連携、農業の6次産業化などへと展開されている。地域ブランドへの取り組みが重視されている背景には、人口減少と高齢化で国内市場が低迷するなかで、地域や中小企業の商品力、観光力、イメージなどを高めることが各地域の生き残りには不可欠であるとの考えがある。
(ブランド総合研究所社長 田中章雄)
※当記事は、2010年7月5日発行の日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ 」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得ています。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。