■地域ブランド用語集
第10回「ゆるキャラ」
「ゆるいマスコットキャラクター」の略で、全国各地でのイベントや各種キャンペーンで活躍している。2007年の彦根城の記念イベントで登場した「ひこにゃん」がブームに火をつけた。
「ゆるキャラ」の提唱者であり「ゆるキャラ」の商標権をもつみうらじゅん氏は、その定義として@郷土愛に満ちあふれた強いメッセージ性があることA立ち居振る舞いが不安定かつユニークであることB愛すべきゆるさを持ち合わせていること、の3つを挙げている。全国のゆるキャラが集合するイベントとしては彦根の「ゆるキャラまつり」があり、3回目の今年は10月23日からの2日間に162体が集合する。
ゆるキャラ人気が高まる一方で、キャラクターをめぐる著作権や使用料のトラブルが発生している。所属団体の組織力や財政不足の理由で十分に活用できないといった悩みもある。
(ブランド総合研究所社長 田中章雄)
※当記事は、2010年9月6日発行の日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得ています。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。