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地域ブランド用語集

第19回「顧客ロイヤルティー」

 ブランドに対するロイヤルティー(忠誠心)の高さに応じて、顧客(カスタマー)はロイヤル、一般、潜在の3つに分けられる。ロイヤルとは他のブランドには乗り換えず、繰り返し購入・利用をする顧客のこと。このような顧客が多いと、客単価が高くなり、顧客獲得の費用が少なくてすむために、ブランドの収益力が高まる。

 ロイヤルティーの高い“熱狂的なファン”は、そのブランドの魅力を他人に伝達する。つまり「知りたい」「買いたい」「伝えたい」といった行動を連鎖的に起こし、顧客増につながることもある。

 顧客のロイヤルティーを高め、ブランド力を向上させるうえでは、メンバーズカード導入など様々な手段がある。地域ブランドについては、購入回数や金額に応じたポイント制度の整備、ロイヤルカスタマー専用メニューやイベントの実施といった施策が有効だろう。

(ブランド総合研究所社長 田中章雄)

※当記事は、2010年11月8日発行の日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得ています。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。

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