■地域ブランド用語集
第26回「電子商取引(EC)」
インターネット上で商品やサービスを売買したりすること。消費者向けに商品を販売するサイトは「ECサイト(インターネット通販)」と呼ばれ、商品情報発信、検索、受発注、決済、顧客管理などの機能から構成される。
ネット上の仮想商店街(モール)には多くの店舗(バーチャルショップ)が集まっている。消費者が価格などを比較しやすいため、店舗間での価格競争やサービス合戦に陥りやすく、利益を圧迫する大きな要因となっている。「簡単に全国販売できる」と夢見ての参入も多いが、年商が100万円にも満たず赤字続きという店が大半を占め、撤退(閉店)も多い。ECサイトで成功する秘訣は、特徴のある商品をもち、価格競争に巻き込まれないようにすることと、迅速なレスポンスなどの顧客対応をしっかりすること。実店舗とうまく連携(クリック・アンド・モルタル)させることも重要だ。
(ブランド総合研究所社長 田中章雄)
※当記事は、2010年12月27日発行の日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得ています。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。