2007年8月1日
株式会社ブランド総合研究所
「地域ブランド調査2007」調査結果より
「住みたいまち」1位は横浜市で2年連続
〜「環境のまち」は富良野市、「教育・子育てのまち」は文京区がトップ〜
株式会社ブランド総合研究所(本社:東京都港区、社長:田中章雄)は、国内1000の市区町村を対象にインターネットを使った約3万人の回答者による「地域ブランド調査」の中で、居住意欲に関する設問を集計・分析したところ、全国で最も「住みたいまち」は横浜市となりました。横浜市は昨年の調査でも1位でした。
■住みたいまちランキング1〜50位 | ||||
順位 | 昨年順位 | 都道府県 | 市名 | 居住意欲 |
1 | (1) | 横浜市 | 神奈川県 | 25.8 |
2 | (3) | 鎌倉市 | 神奈川県 | 25.5 |
3 | (2) | 神戸市 | 兵庫県 | 23.9 |
4 | (4) | 京都市 | 京都府 | 23.6 |
5 | (5) | 札幌市 | 北海道 | 22.2 |
6 | 世田谷区 | 東京都 | 18.1 | |
7 | (8) | 福岡市 | 福岡県 | 17.3 |
8 | 軽井沢町 | 長野県 | 17.0 | |
9 | (15) | 芦屋市 | 兵庫県 | 16.8 |
10 | (7) | 函館市 | 北海道 | 16.7 |
11 | (12) | 仙台市 | 宮城県 | 16.6 |
12 | (16) | 金沢市 | 石川県 | 15.7 |
13 | (6) | 那覇市 | 沖縄県 | 15.5 |
14 | (9) | 沖縄市 | 沖縄県 | 15.2 |
15 | (11) | 小樽市 | 北海道 | 15.0 |
16 | (20) | 倉敷市 | 岡山県 | 14.5 |
17 | 目黒区 | 東京都 | 14.3 | |
18 | (13) | 富良野市 | 北海道 | 13.9 |
19 | 港区 | 東京都 | 13.6 | |
20 | (36) | 伊豆市 | 静岡県 | 13.1 |
21 | (27) | 名古屋市 | 愛知県 | 13.0 |
22 | 品川区 | 東京都 | 12.9 | |
23 | (17) | 浦安市 | 千葉県 | 12.8 |
24 | (23) | 奈良市 | 奈良県 | 12.5 |
24 | 葉山町 | 神奈川県 | 12.5 | |
26 | (53) | 宝塚市 | 兵庫県 | 12.4 |
26 | (20) | 長崎市 | 長崎県 | 12.4 |
28 | 渋谷区 | 東京都 | 12.3 | |
28 | (28) | 茅ヶ崎市 | 神奈川県 | 12.3 |
30 | 文京区 | 東京都 | 12.1 | |
31 | 杉並区 | 東京都 | 11.9 | |
32 | (19) | 大阪市 | 大阪府 | 11.5 |
33 | 中央区 | 東京都 | 11.4 | |
34 | (38) | 別府市 | 大分県 | 10.8 |
35 | 千代田区 | 東京都 | 10.7 | |
36 | (65) | 姫路市 | 兵庫県 | 10.6 |
37 | (18) | 逗子市 | 神奈川県 | 10.3 |
38 | (49) | 岡山市 | 岡山県 | 10.2 |
38 | (30) | 尾道市 | 広島県 | 10.2 |
40 | (23) | 熱海市 | 静岡県 | 10.1 |
41 | (25) | 調布市 | 東京都 | 9.9 |
42 | (51) | 安曇野市 | 長野県 | 9.8 |
42 | (14) | 宮古島市 | 沖縄県 | 9.8 |
42 | (36) | 武蔵野市 | 東京都 | 9.8 |
45 | (48) | 静岡市 | 静岡県 | 9.7 |
46 | 箱根町 | 神奈川県 | 9.5 | |
47 | (139) | 飛騨市 | 岐阜県 | 9.3 |
48 | (103) | 大分市 | 大分県 | 9.2 |
48 | 白浜町 | 和歌山県 | 9.2 | |
50 | (47) | 伊東市 | 静岡県 | 8.8 |
2位は鎌倉市で昨年より順位をひとつ上昇。3位は昨年2位だった神戸市、4位は昨年に引き続き京都市、そして5位は魅力度ランキングで1位となった札幌市でした。政令市がランキング上位に多くを占める中で、鎌倉市(2位)、軽井沢町(8位)、函館市(10位)など有力な観光地も上位に並んでいます。
■鈴鹿市が磐田、鹿嶋を抑えて「スポーツのまち」
<調査の方法> <背景と目的>
<調査の概要> <結果発表会の開催>
また、今年から調査対象にした東京23区の中で最も評価が高かったのは世田谷区で、全国6位、続いて目黒区(全国17位)、そして港区(全国19位)という順になりました。
各市区町村について、「観光・レジャーのまち」など13のイメージの中から該当するものを選んでもらい、それを集計しました。その結果からは、1位の横浜市は「国際交流のまち」、「デザインやセンスの良いまち」のイメージ項目で1000市区町村中でトップとなりました。「住みたいまち」3位の神戸市ではこれらの2つのイメージで2位に入っており、横浜市とイメージが類似しているようです。
そのほかのイメージ項目では、「観光・レジャーのまち」では札幌市、「歴史・文化のまち」と「学術・芸術のまち」で京都市が1位に。「スポーツのまち」ではサーキットの鈴鹿市がサッカーの磐田市や鹿嶋市を抑えて1位になりました。「環境にやさしいまち」は富良野市、「住民参加のまち」は夕張市、「教育・子育てのまち」では文京区、そして「IT・先端技術のまち」ではつくばみらい市がそれぞれ1位になりました(全項目の上位5位までは
下の表を参照)。
1位 (%)
2位
3位
4位
5位
歴史・文化のまち
京都市
73.8
鎌倉市
奈良市
会津若松市
金沢市
学術・芸術のまち
京都市
30.5
宝塚市
つくば市
文京区
つくばみらい市
観光・レジャーのまち
札幌市
81.1
函館市
小樽市
富良野市
軽井沢町
スポーツのまち
鈴鹿市
32.4
磐田市
鹿嶋市
苫小牧市
所沢市
国際交流のまち
横浜市
45.1
神戸市
横須賀市
京都市
成田市
環境にやさしいまち
富良野市
21.7
四万十町
軽井沢町
四万十市
屋久町
デザインやセンスの良いまち
横浜市
32.3
神戸市
渋谷区
芦屋市
港区(東京都)
住民参加のまち
夕張市
16.7
岸和田市
杉並区
宮崎市
荒川区
教育・子育てのまち
文京区
11.8
八王子市
国立市
世田谷区
つくば市
健康増進・医療福祉のまち
野沢温泉村
2.7
富山市
水俣市
清瀬市
文京区
IT・先端技術のまち
つくばみらい市
29.5
豊田市
日立市
つくば市
千代田区
防犯・防災に強いまち
網走市
6.2
神戸市
杉並区
淡路市
芦屋市
生活に便利・快適なまち
世田谷区
45.9
渋谷区
品川区
名古屋市
目黒区
「地域ブランド調査2007」は、市区町村のブランド力を“見える化”し、地域ブランド戦略の指標として活用できるようにブランド総合研究所が昨年から実施している調査で、今回が第2回目になります。
調査対象は全782市(2007年6月末現在)と東京23区、および地域ブランドへの取り組みに熱心な195の町村を加えた計1000の市区町村です。
各市区町村に対して認知度、魅力度、情報接触度、イメージ(「歴史・文化のまち」など13項目)、情報入手経路(「旅やグルメに関する番組」など14項目)、観光意欲、居住意欲、産品購入意欲、地域資源への評価(「街並みや魅力的な建造物がある」など15項目)など全63項目について、インターネットを使い、全国から3万1169人の回答を集めて実施しました。
1人の回答者に20市区町村について答えてもらったため、市区町村ごとの回答者数は平均で623人。また、集計に当たっては年齢、居住地、性別を基準に実際の人口の縮図となるように再算出(ウエイトバック)しました。
なお、この調査結果の中から魅力度のランキングは7月24日の「市区町村の魅力度ランキング、札幌市が2年連続首位」と題したリリースで発表しました。今回のリリースはその居住意欲とまちのイメージの部分について集計、分析したものです。
平成の大合併による新たな市の誕生等を背景に、「地域のかたち」がみえにくくなっています。地域のブランド力を消費者視点で“見える化”することは、地域ブランド戦略に取り組む上で、消費者からどのような評価をされており、またどのように地域の魅力が伝わっているか(いないか)を判断する上で非常に重要なのです。また、数年前よりはじまっている「JAPANブランド育成支援事業」や「小規模事業者新事業全国展開支援事業」、地域団体商標などをはじめとする地域ブランド確立への取り組みが、どのような市への評価につながったかを分析することが可能です(昨年も調査対象だった市に限る)。
本リリースではその調査結果の一部を「魅力度ランキング」として公表するもので、1000市の全63項目のデータをまとめた「総合報告書」を8月末に発売(税込み68,000円)します。また、希望する市区町村のすべての結果を表やグラフでご提供するほか、回答者属性別(年齢、居住地、ライフスタイルなど)を分析した「個別報告書」を作成したセットもご提供します(総合報告書とのセットで税込98,000円)。
調査名称
地域ブランド調査2007
調査方法
インターネット調査
回答者
10代〜60代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収し、日本の縮図になるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計した
有効回答数
3万1169人(一人の回答者は20の市区町村について回答。したがって、市区町村ごとの回答者数は平均で623人)
調査対象
全国1000の市区町村(全782市+東京23区+195町村)
※調査対象一覧(別紙)をご参照ください
調査主体
ブランド総合研究所
調査期間
2007年6月28日〜7月4日
「地域ブランド調査2007」の概要やランキングの発表、結果分析などを行う発表会を、下記の要領で実施します。ここでは調査結果の報告をするほか、評価の高かった札幌市および伸びが最も大きかった輪島市の表彰を行います(梶文秋輪島市長が出席予定)。また、特別講演として、「地域ブランド上昇地域の取り組み研究」と題して、弊社社長の田中が魅力度などの高かった地域の具体的な取り組みを紹介します。
・ 会 場 都道府県会館(東京・千代田区)の1階大会議室
・ 参加費 1名様8000円
(ただし報告書お申し込み者(8/20まで)は1名様を無料ご招待)
・ 内 容 「地域ブランド調査2007」の調査結果発表、 表彰式
特別講演「地域ブランド上昇地域の取り組み研究」 など
・ 定 員 150名 (先着順、申込締切は8月20日)
※ 報道関係者のご招待状を用意しておりますので、お問い合わせください。
<調査報告書の販売>
ブランド総合研究所では、本調査の分析データをまとめた報告書の購入申込受け付けを開始いたしました。報告書は目的別に、
*「総合報告書」 価格68,000円(税込) ※結果の一覧(P200程度)
*「個別報告書」 価格38,000円(税込) ※該当市区町村の詳細(P10程度)
*「総合報告+個別報告書」 価格 98,000円(税込) ※上記2種のセット
*「県パック」 価格 98,000円(税込) ※総合報告書+県内市町村の結果一覧
*「電子データ(CD-ROM)」 価格 98,000円(税込) ※総合報告書のCD-ROM版
*「完全データパック」 価格 398,000円(税込) ※総合報告書+個別報告書のCD-ROM版(全1000市区町村の完全データ)
などがあります。
◇結果発表会の参加および調査報告書の購入申し込みは下記よりお願いいたします
<ブランド総合研究所の会社概要>
・ 本 社 東京都港区虎ノ門1−8−5 <本件に関するお問合せ先>
http://tiiki.jp/survey2007/
ブランド総合研究所は、地域ブランドに関する調査とコンサルティングを行うわが国屈指の専門企業です。代表取締役社長の田中章雄は地域ブランドの提唱者として全国各地で地域ブランドに関する講演を行っているほか、地域ブランドアドバイザーとして弊社コンサルタントスタッフと総力をあげて、全国各地の地域ブランドの活性化に取り組んでいます。
・ 社 長 田中章雄
・ 資本金 2000万円
・ 設 立 2005年11月
株式会社ブランド総合研究所 担当:杉山、安田、吉村
Tel. 03-3539-3011(代)
Fax. 03-3539-3013
E-mail: survey2007@tiiki.jp