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3.5万個のアルミ缶で城作り 奈良県高取町
NPO法人住民の力(奈良県高市郡高取町、理事長 野村幸治)らが中心となって実施した、「アルミ缶を使った世界最大のオブジェ(正式記録名:Largest aluminium can sculpture)」への挑戦が、ギネス世界記録に正式に認定された。この挑戦はアルミ缶35,679個を積み上げて、地元のシンボル「高取城」を再現したもの。現在の記録保持者であるイタリアのペローニ社が有する20,076個という記録を大幅に更新した。
NPO法人住民の力は、高齢者住民が中心となり、観光交流人口を増やして地域の商店を活性化するとともに、高齢者自身も観光客との交流を通して元気になることを目的に活動している団体。春には「町家の雛めぐり(昨年度は46,000人が来訪)」、秋には「町家の案山子めぐり(昨年度は7,000人以上が来訪)」などのイベントを実施し、毎年その規模を拡大させている。
今秋の「町家の案山子めぐり」の開催期間(10月15日~11月14日)に合わせて、さらに観光客を呼び込める町の目玉を作りたいと検討を始めたプロジェクトチームは、かつて「日本一の山城」とも謳われた高取城を地域活性化の起爆剤としようと考えた。そこで、ギネス・ワールド・レコーズ™地域活性化委員会(以下、地域活性化委員会)に町の現状や地域資源等を説明し、挑戦できる記録について相談。その結果、高齢者だけでも挑戦可能で、地域住民が協力しながら身近なもので世界一を生み出すことができるものとして、ビールの空き缶を使って世界最大のオブジェを製作するという記録に挑戦することに決定した。
使用するアルミ缶は、町内の7つの自治会が協力し、平成24年1月より、38,000個を目標にした回収作戦を実施。城郭研究家の山内昭氏が製作した精巧な模型を基に、設計図を作成した。製作過程は逐一地域活性化委員会に報告し、炎天下や台風の襲来に悩まされながらも作業を続け、オブジェが完成したのは8月28日のこと。その後、9月1日に最終確認を行い、資料をまとめてギネスワールドレコーズへ提出し、約1ヶ月のあいだ審査を待っていた。
プロジェクトチームの野村氏は、「高齢者だけでも、みんなで力を合わせて世界一になれるんだということを全国の人に知ってもらいたい。アルミ缶の高取城を新たな地域のシンボルとして、観光客の皆さんにも見てもらいたい」と意気込んでいる。
記録名:Largest aluminum can sculpture
記録:35,679個
認定日:2012年10月
※紹介している記録は挑戦当時のものです。現在は記録が更新されている可能性があります。