各地のマスコットが“力”を合わせて世界記録に挑戦

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2017年10月5日

2012年9月28日(金)、味の素スタジアム(東京都調布市)で開催されたスポーツ祭東京2013開催1年前イベントで、全国各地の“ゆるきゃら”などが集合する数で競う「Largest gathering of mascots(マスコットの最大集合)」のギネス世界記録へのチャレンジが行われた。

挑戦には、ギネス・ワールド・レコーズ・ジャパンの記録管理部長であるカルロス・マルティネス氏と公式認定員の舩津明日美氏が立会い、両氏の厳格なカウントの末、見事ギネス世界記録として認定された。最終的に記録されたマスコット数は263体。これまでの世界記録である223体を20体も上回る結果となった。

マスコットの集まるギネス世界記録挑戦へ

この挑戦は、スポーツ祭東京2013本大会開催1年前イベントとして開催した“ゆりーと激励会”にて行われた。“ゆりーと”とは本大会の公式マスコットキャラクター。その激励会として、全国各地からマスコットキャラクターを集め、ギネス世界記録に挑戦したいとギネスワールドレコーズ地域活性化委員会(以下、委員会)が相談を受け、今回の「マスコットの最大集合」記録に挑戦することとなった。

マスコットの最大集合のこれまでのギネス世界記録は、2010年にドイツで認定された166体。今回のイベントでは、約200体程度のマスコットを全国から集める予定で、挑戦の準備をスタートさせた。

 

突然の記録更新、世界一を阻む大きな壁

当日挑戦するマスコットの準備がスムーズに進んでいると思われていた矢先、挑戦の約2週間前(9月15日)に他国にて本記録を更新する予定であるという情報が寄せられる。
急遽、委員会とギネスワールドレコーズ社との調整で、最大のマスコット集合記録以外の代案を検討し、新たな挑戦を提案。それと同時に他国での挑戦終了後、すぐに更新された記録を確認できる連絡体制を構築し、他国の結果を待った上で、最終決断することなった。

他の挑戦者による挑戦結果については、挑戦後でなければ、具体的な挑戦数などについて確認することはできない。しかしながら委員会では、ギネスワールドレコーズ社との連携で「挑戦数は200体以上」で数百体といった大きな更新ではない可能性が高いことを事前に確認し、挑戦を待つこととなった。

 

それでも記録を更新へ、ゆりーとの元に集まった全国のマスコットたち

「9月15日(土)、台湾にて223体のマスコットが集まり、ギネス世界記録が更新」

この情報が入ると、すぐさま223体を上回るマスコットを集め、記録を更新することを決断。ここに「最大のマスコット集合記録」に挑戦することが正式に確定した。しかし、挑戦まで僅か2週間。スタッフらの懸命な努力により、既存の記録を上回る約270体のマスコットが集結することとなった。

挑戦するにあたって、マスコットは仕切られたエリア内に入らなければならないことや、10分間エリア内にとどまること、1体1体公式認定員がきちんとカウントしなければならないことなど、厳しいルールが適用される。挑戦エリアとして、ステージの前に長さ44メートル、幅14メートルの挑戦エリアを設営することとするなど、委員会との間で、事前に打合せを重ね、認定がスムーズに進むよう調整し、当日に望んだ。

 

「忍耐」と「緊張」を超え、見事ギネス世界記録認定!

そして迎えた当日。台風の接近による不安定な天候の中、挑戦が始まると晴れ間がのぞくほどに回復。挑戦エリアに設置された入り口から1列に並んだマスコットが認定員のチェックを終えて入場する。挑戦中、挑戦エリア内にマスコット以外が入っていると失格となるため、全てのマスコットがエリア内に入場すると、アテンドスタッフもエリア外に退出し、挑戦開始の準備が整った。

ギネス世界記録更新を祈願して、全員でエイエイ・オー!と手を大きく上に上げると、それと同時に認定に必要な10分間の計測がはじまった。この間にエリア外に出たり、着ぐるみを脱いでしまうと失格となる。エリア内のマスコットには「忍耐」、まわりのスタッフには「緊張」の10分間が着々と経過していく。その間も認定員は、挑戦エリア内でルール通りに挑戦が行われているか厳しい表情で確認を進める。

10分間の計測が終了すると、認定員より

「マスコットキャラクター数263体、2012年9月28日、見事ギネス世界記録認定です、おめでとうございます!」

と結果が発表されると、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。今回の挑戦には、ロンドンオリンピック・ボクシング金メダリスト村田諒太選手も立会い、最後には、全員がバンザーイと大きく手を挙げ、スポーツ祭東京2013開催1年前イベントの幕を閉じた。

残念ながらバルーン式のマスコットで空気不足と判断された数体が失格となったものの、10分間その場にとどまった263体が参加マスコットとして公式に認められた。認定後は、認定員のもとに各地のマスコットが集まり、さながら記念撮影会の様相に。ギネス世界記録の認定証を手にしながら認定員との記念撮影を楽しむなど、和やかな雰囲気に包まれながら挑戦イベントが終了した。

記録名:Largest mascot gathering
記録:263体
認定日:2012年9月28日

※紹介している記録は挑戦当時のものです。現在は記録が更新されている可能性があります。

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