886人でつないだ乾杯リレー

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2017年10月5日

2012年11月10日(土)、新潟県のJR燕三条駅構内で、「世界一長い乾杯リレー」というギネス世界記録に挑戦するイベントが開催された。イベントを主催したのは燕三条青年会議所。燕三条特産の果物と野菜で作ったジュースを特製エコカップに入れ、順々に隣の人と乾杯していく。厳しいルールのもと、886人のリレー成功が認められ、立ち会った公式認定員よりギネス世界記録に認定された。これまでの487人を大幅に上回る結果となった。

「燕三条」という呼び方が馴染み深いこの地域だが、実は燕市と三条市という2つの市に分かれている。自治体に先駆けて青年会議所が合併し、燕三条青年会議所として活動を始めてから今年が15周年。この記念の年に、両方の市民がひとつになって協力しながら何かを成し遂げ、両市民の絆を深めたい、という思いから今回のギネス世界記録挑戦が企画された。

燕三条ならではの挑戦を行いたいという意向のもと、挑戦内容を検討すること数ヶ月。金物の町として有名な燕市のステンレス製カップを使用し、三条市特産の梨やブドウ、そして両市の野菜をミックスした特製ドリンクをみんなで飲もうという「世界一長い乾杯リレー」への挑戦が決定した。

 

挑戦会場となったのは、燕市と三条市の境界線上に位置するJR燕三条駅。12時の受付開始とともにぞくぞくと参加希望者が集まった。その数は900人以上で「この駅にこんなに人が集まったことはないんじゃないか」と青年会議所のスタッフも驚くほどの盛況ぶりだった。受付でカップとジュースを受け取った参加者は、駅の1階と2階にまたがる挑戦エリアに設置されたダンボールのコースに沿って1列に並んだ。

予定時間より30分以上遅れた午後2時38分、全員のカウントダウンを受け、燕三条青年会議所の五十嵐利行理事長が最初の乾杯を行った。そこから約1時間に渡り、乾杯しては一口飲み、また隣の人と乾杯して・・・というリレーが続いた。

挑戦時間中は座ってはいけない、トイレなどで列を離れることもできないなど、参加者にとっても厳しいルールのもと、緊張しながら一人ずつ乾杯を行っていく。その様子は、ギネスワールドレコーズのカルロス認定員が一人ひとりチェックしながら人数をカウント。また、既に乾杯の終わった人、まだまだ順番の来ない人もきちんとルールに沿って待っていられるかを、グリナズ認定員が厳しい目でチェックを続ける。そして、最後の乾杯者は、この特製ドリンク「燕菜三果(えんさいさんか)ジュース」の名付け親、燕市在住の小学生の女の子。会場全員で一緒に「かんぱーい」と叫びながらグラスを持ち上げ、リレー完遂を祝った。

正式な審査結果が出るのは認定員の審議の後。別室に移動した認定員の厳しい表情に、青年会議所のスタッフも気を揉みながら待つこと30分以上。「それでは結果発表の場に向かいましょう」という認定員の言葉で期待を膨らませつつ、認定式が始まった。

カルロス認定員からは、まず今日の挑戦の頑張りを称えるスピーチがあった。グリナズ認定員の通訳を聞きながら、成功なのか、失敗なのか・・・スタッフも参加者も不安と期待の入り混じる表情で、続きを待った。そして、カルロス認定員の口から「ニュー・ギネス・ワールド・レコーズ・・・」という言葉が出るやいなや、会場は歓声に包まれた。五十嵐理事長には公式認定証が手渡され、燕三条に世界一の記録が誕生した瞬間に立ち会った参加者からは、大きな拍手が贈られたのだった。

記録名:Longest toast relay
記録:886人
認定日:2012年11月10日

※紹介している記録は挑戦当時のものです。現在は記録が更新されている可能性があります。

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