浜松の小学生688人、鍵盤ハーモニカで同時演奏

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2017年10月5日

2013年3月3日(日)、静岡県浜松市北区・都田総合公園で行われた北区Deまつりにおいて、地元地区の小学生700名以上が集まり、同時に鍵盤ハーモニカを演奏するというギネス世界記録(「最大の鍵盤ハーモニカアンサンブル」)に挑戦した。演奏した曲は「キラキラ星」。5分間以上、全員のテンポがずれることなく演奏するというルールのもと、688名が最後まで演奏できていたとして、見事ギネス世界記録に認定された。なお、以前の記録は2011年にトルコで達成された、664名だった。

「世界一の音楽創造都市」浜松を発信

今回の挑戦を主催したのは、浜松北地域まちづくり協議会。楽器産業のさかんな浜松が音楽のまちとしての認知度を高めるとともに、子供たちが地域の魅力を再認識し、音楽を通じて交流する契機にしてほしいとの思いから実現させたものだ。小学校1年生から習う鍵盤ハーモニカは、楽器のなかでも子供達にとって馴染み深く、さらに国内の鍵盤ハーモニカ製造メーカーの大手3社のうち、2社が浜松市に本社を置いている。まさに「世界一の音楽創造都市」を目指す浜松らしさに溢れた挑戦内容だ。

世界一に向けた挑戦

挑戦当日の3月3日、浜松は天候に恵まれ絶好のお祭り日和となった。この挑戦のために集まったのは、浜松市北区内の15の小学校の児童、総勢700名以上。2ヶ月間にわたって特訓を重ねてきた成果が試されるとあって、その表情は期待と緊張感にあふれていた。揃いの黄色いバンダナを手首に巻きつけ、鍵盤ハーモニカを手にいよいよ入場門へ。「一列に並んでね」「ゆっくり歩いて」と声をかけるのは、地元中学校の生徒たち。会場内の誘導は浜松大学の学生が手伝うなど、まさにまちを挙げての世界一への挑戦となった。

演奏を行うのは5分間以上。指揮者の先生が大きな星のついた指揮棒で合図を送るのに合わせて「キラキラ星」を繰り返し演奏する。「途中で吹くのをやめてはいけない」「テンポがずれてはいけない」など、厳しいルールをクリアしなければ、ギネス世界記録には認定されない。各学校で練習を積んできているものの、700人以上という大人数で合わせるのは実はこの日が初めて。最初のリハーサルではなかなかテンポを揃えることができず、関係者は不安の色を隠しきれない様子。しかし、「世界一になれるかどうかは、みんなの頑張りにかかっています」というスタッフの呼びかけに、子供たちがどよめく。みんなで気持ちをひとつに、演奏を成功させられるか―――

「1、2、3、ハイ」―――合図に従って、本番が始まった。手元の鍵盤と前方の指揮とを交互に見ながら一生懸命に演奏する子供たち。応援席では時計やストップウォッチを見ながら保護者や近隣の住民たちが、かたずを飲んで挑戦を見守った。

「ドドソソララソー」おなじみの「キラキラ星」のメロディを何回繰り返しただろうか。「5分たちました、おしまいです」というスタッフの声に、応援席からは拍手喝采が送られた。その後、公式認定員による約20分の審議の結果、688人の演奏の成功が認められ、見事ギネス世界記録に認定されたのだった。

記録名:Largest melidica ensemble
記録:688人
認定日:2013年3月3日

※紹介している記録は挑戦当時のものです。現在は記録が更新されている可能性があります。

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