600人参加、手を繋いで心をひとつに

Category :
2017年10月5日

2012年5月3日、広島市の平和記念公園で、腕を交差して隣の人と手をつなぎ、どんどん繋がっていく「ハンドシェイク・チェーン」の参加人数を競うギネス世界記録へのチャレンジが行われた。挑戦にはギネスワールドレコーズ・ジャパンのフランク・フォーリー支社長が立会い、認定員による厳格なビデオ審査の末、当日中にギネス世界記録として認定された。参加人数は600人で、以前の記録はノルウェーで達成された275人。

この挑戦は、ゴールデンウィーク期間中に開催された「ひろしまフラワーフェスティバル」の会場で実施された。第36回を数えるフラワーフェスティバル。広島らしい色が出せる挑戦をしたいという相談を地域活性化委員会が最初に受けたのは昨年末だった。キーワードは「花」「平和」「子ども」など。委員会より様々な案を提案し協議を重ねた。

そして決まったのが「ハンドシェイク・チェーン」の挑戦。比較的単純なルールのため、イベント当日に遊びにきた子どもが参加しやすいこと、平和の祈りをみんなで届けるにはうってつけの挑戦であることが決め手だった。

挑戦会場は、平和記念公園内の原爆資料館南側の噴水を中心としたエリア。フェンスで区切られた挑戦エリア内への入口で参加者は番号の書かれた札を受け取り、わかりやすいように胸に貼り付けた。600人の参加者が並び、描き出したのは、長さ約50メートル、幅約40メートルの手のひらの形。

実は、挑戦エリアをフェンスで区切る、番号順に正しく並ぶ・・・などは、ギネス世界記録に挑戦するための必須のルール。それ以外にも、証拠となるビデオ映像をどのアングルから撮影するか、どこに誘導スタッフを配置するか・・・ギネス世界記録を何としても成功させようと、イベントの運営責任者と地域活性化委員会、そしてギネスワールドレコーズの間で綿密なシミュレーションを繰り返し、万全の状態で当日を迎えた。

挑戦エリアは16時から開放。世界一達成に自分も参加できるとあり、当初の見込み550人を上回る、600人が集まった。認定に必要な挑戦時間はたった1分間。しかし、その間に誰か一人でも繋いだ手を離してしまっては、せっかくの挑戦が台無しになってしまう。緊張感ただよう、短いようで長い1分間を経て、挑戦終了。参加者や観客からは自然に拍手が沸き起こった。

参加者の安堵感をよそに、スタッフはここからが最後の勝負。遠く離れたオフィスで待機している認定員のもとに、全ての映像や証拠書類を、至急、オンラインで提出しなければならないのだ。多くの参加者は、挑戦終了後も会場に残り、認定発表を今か今かと待っている。認定員からは時おり進捗報告が届くものの、「認定」の言葉はなかな出ず・・・そして、映像提出から約40分後、待ちに待った連絡が!!「大変お待たせいたしました・・・600人の方の参加により・・・正式なギネス世界記録として認定いたします」

認定員のスケジュールの都合で遠隔地でのビデオ認定が余儀なくされたが、平和への祈りの場でギネス世界記録に挑戦してもらえるのは光栄だ、と、証人としてイベントに立ち会ったフォーリー支社長。認定の一報が入ると、その場でフォーリー支社長よりイベント主催者に公式認定証が手渡された。

記録名:Longest handshake chain
記録:600人
認定日:2012年5月3日

※紹介している記録は挑戦当時のものです。現在は記録が更新されている可能性があります。

注目の挑戦ジャンル

周年記念 1,000人で!
2,000人で! お米
折り紙 ダンス