中小企業基盤整備機構近畿支部と近畿経済産業局は、4月21日(金)、和歌山県串本町で「地域ブランドプレミアムフォーラムin串本」を開催し、会場には、120名の関係者が集まった。昨年度は、「地域ブランドとは何か」といった導入部分に焦点を当ててフォーラムを開催し、関係者の意識の醸成を図ったが、今年度は、一層の意識醸成に加え、具体的なブランド構築を目的としており、その皮切りとして和歌山県串本町において今回のフォーラムを実施した。
最初に「地域ブランドのプレミアム戦略〜地域の魅力をいかに構築するか〜」というテーマで田中が基調講演を行い、ブランド形成のプロセスや、プレミアム戦略の構築法について説明した。
続いて「地域ブランドプレミアムの確立とは」というテーマでパネルディスカッションが行われた。JTIC.SWISS代表で、内閣府・国土交通省・農林水産省認定「観光カリスマ」である山田桂一郎氏は、地域資源(魅力)を活かした観光のあり方について説明。スイスの観光について「スイスらしさがある」「非日常を体感しに来る」というキーワード等で、国際的な観光ブランドの「プレミアム」事例を紹介した。
また、伊賀の里モクモク手作りファーム専務理事の吉田修氏は、「モクモク手作りファーム」の徹底した品質のこだわりや、品質管理・商品開発の手法について、自身の経験を基に紹介。
その他には、現在「串本ブランド」の構築の成功に向けて奮闘中の湯浅伸一事務所代表の湯浅伸一氏が、トビウオのトッピーなど、串本でのブランド戦略の取組について紹介。南紀の魅力や、魅力を活かすための課題について、いかに若い人にやる気を出させるかといった観点からも説明を行った。
コーディネーターの田中も含めて、4人による活発な議論と、会場からの質疑応答により、大盛況の中、本フォーラムは終了した。地域ブランドに対する地域の関心の高さをあらためて実感するフォーラムとなった。
関連情報:
地域ブランドプレミアムフォーラムin串本
http://www.smrj.go.jp/kikou/branch/kinki/012136.html