■18年度の「観光ルネサンス補助制度」、公募締め切り迫る |
国土交通省が公募中の観光ルネサンス補助制度の締め切りが、2006年3月31日に迫っている。
同省では、政府目標である「2010年までに訪日外国人旅行者数を1000万人に倍増」を達成させるには、海外への情報発信などとあわせ、「訪日外国人をもてなす国内の観光地の魅力向上が急務」と位置づけている。また、近年の観光地では、観光カリスマなど、アイデアと意欲に満ちた民間人の積極的な活動で活性化に成功している事例が数多く見られる。そこで、今回、外客誘致法の改正により、観光地の活性化に取り組む「民間」の活動を支援する「観光ルネサンス補助制度」を創設し、観光地の国際競争力の向上を支援することとした。
同制度の対象者は、市町村の認定を受けた民間組織（公益法人、ＮＰＯ法人等）。補助は対象経費の40％を上限とし、１件あたりおおむね1,000万円程度。最大で24ヶ月間の補助を行う。3月31日に締め切り、5月末に補助金交付対象を決定する予定。
同省では、本制度の対象となる民間組織が行う事業例として、ソフト事業と施設整備の例をあげているが、ソフト事業例の中には観光産業構造改革事業として、地域ブランド商品の開発も例示している。
また、同制度の17年度助成金交付対象となった13の事業も最近公開された。「素顔の日本に出会うローカルバスの旅プロジェクト」（千葉県・佐原市）、「中部国際空港を核とした国際海洋観光都市づくり事業」（三重県・鳥羽市）、「天神天満地域文化・イベント発信事業」（大阪府・大阪市）、「有馬温泉再生事業」（兵庫県・神戸市）、「九州で最も個人旅行者に優しい滞在型温泉地「別府」づくり」（大分県・別府市）など、外国人が主な対象ではあるが、その多くが地域観光ブランドの開発（再開発）に関連のある事業となっている。
関連情報：
国土交通省・観光ルネサンス補助制度の公募開始について http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/01/010113_4_.html
国土交通省・観光ルネサンス補助制度の概要 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/01/010113_4/01.pdf
国土交通省・観光ルネサンス補助制度17年度補助金交付対象 http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kanko/ankenichiran.htm
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