■農水省主導でアジア5都市に日本産品常設店オープン |
農林水産省は、日本の食品や農林水産物の海外での販路開拓や輸出拡大を目的とする「平成18年度農林水産物等海外販路創出・拡大事業」の一環として、日本産品の常設店を開設するアジア5都市の高級百貨店と、取扱い品目、常設期間などを発表した。各店では、継続的に販売活動を展開するとともに、料理講習会や現地メディアを活用したPRにも力を入れていく。
常設店が開設されるのは、中国・天津の天津伊勢丹、上海の上海久光百貨店、タイ・バンコクのバンコク伊勢丹、シンガポールのシンガポール伊勢丹スコッツ店、マレーシア・クアラルンプールのクアラルンプール伊勢丹KLCC店の5つの百貨店。いずれも8月末から9月中旬にかけて店舗を開設していく。各店では、果物や野菜、魚介類、焼酎、清酒などを販売していく予定だ。
現在、世界的な日本食ブームにより、日本の農林水産物の輸出額は増加傾向。2000年の2351億円から2005年には3310億円と5年間で約1000億円増えている。農林水産省では、2009年の輸出額を6000億円の大台に乗せる計画を立てており、特に輸出先の7割以上を占めるアジア諸国への輸出増に期待を寄せる。農林水産省大臣官房国際部国際経済課輸出促進室では、「今年は5都市だが、来年はさらに開設先を増やして日本ブランドの農林水産物をアジア諸国で普及させたい」と、意気込んでいる。
●日本産品の常設店を開設するアジア5都市 |
都市 |
開設場所 |
開設期間 |
取扱い品目 |
中国・天津 |
天津伊勢丹 |
2006年9月15日〜
2007年3月 |
梨、りんご、魚介類、焼酎、清酒等 |
中国・上海 |
上海久光百貨店 |
2006年9月1日〜
2007年3月 |
梨、りんご、魚介類、焼酎、清酒等 |
タイ・バンコク |
バンコク伊勢丹 |
2006年9月15日〜
2007年3月 |
ぶどう、梨、野菜、
魚介類等 |
シンガポール |
シンガポール伊勢丹
スコッツ店 |
2006年9月1日〜
2007年3月 |
ぶどう、梨、桃、
みかん、野菜等 |
マレーシア・
クアラルンプール |
クアラルンプール伊勢丹
KLCC店 |
2006年8月30日〜
2007年3月 |
ぶどう、梨、桃、
みかん、野菜等 |
関連情報:
農林水産省 http://www.maff.go.jp/sogo_shokuryo/yusyutu.html
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