中小企業庁は、10月20日、同庁ホームページ内に「JAPANブランド育成支援事業特集ページ」を開設した。中小企業庁、事務局、専門家、各地プロジェクト等との双方向型の情報発信の仕組みを取り入れ、JAPANブランドの一層の推進を図るのが狙いだ。
特集ページでは、JAPANブランド育成支援事業で各地のプロジェクト支援に取り組むプロデューサー会議やセミナー等の資料、議事概要をはじめ、毎月の各地のプロジェクトの実施状況報告を掲載するなど、積極的な情報提供を展開。早くも、「第1回JAPANブランド・プロデューサー会議発言要旨」が掲載されるなど、鮮度の高い情報のアップデートを実現している。
JAPANブランド育成支援事業は、地域が一丸となり、地域固有の資源や技術等の強みを生かした付加価値の高い製品作りを進め、世界に通用する「JAPANブランド」を実現していく取り組みを総合的に支援する事業。商工会議所や商工会等が中心となり地域の中小企業などをコーディネートし、市場調査、ブランド戦略策定、新商品開発、国内外の展示会出展等をサポートする。
平成18年度からは「戦略策定段階」と「ブランド確立段階」に支援フェーズを明確に分けるとともに、「ブランド確立段階」では最大3ヵ年にわたる継続支援を可能にするなど、支援スキームを大幅に強化。「戦略策定支援事業(100%補助、補助額500万円程度)」で23件、「ブランド確立支援事業(補助率2/3、補助額2000万円程度)」で44件(新規7件、継続*37件)を支援プロジェクトとして採択している。
*継続は平成16年度、平成17年度に採択された事業
■JAPANブランド育成支援事業の実績 |
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予算額 |
採択件数 |
主な採択案件 |
平成16年度 |
9.3億円 |
31件 |
●アルテザンビラッジオ (稲川町の職人集団が作る世界ブランド
稲川町商工会(秋田県)
●大田金型製造業のブランド構築
東京商工会議所(東京都)
●絞りの伝統とハイテクとのコラボレーション事業
有松商工会(愛知県)
●宇治和束茶で「特別なティータイム」を世界に提案
和束町商工会(京都府)
●「FUDE」世界的ブームの創出
熊野町商工会(広島県) |
平成17年度 |
9.1億円 |
30件 |
●OTARU−ガラス工芸品の世界ブランド化プロジェクト
小樽商工会議所(北海道)
●日本のふるさと遠野郷ブランド「トネーゼ」
遠野商工会・宮守商工会(岩手県)
●木の国「置き和室」国際ブランド化プロジェクト
御坊商工会議所(和歌山県)
●香川家具「6jo」(ロクジョウ)ブランド確立事業
高松商工会議所(香川県)
●Herb&Harvest-Oita 「ヘルシー・ハーブ・デリ」プロジェクト
大分県商工会連合会(大分県) |
平成18年度 |
10.1億円 |
67件 |
●スイーツの街・札幌 ブランド発信事業
札幌商工会議所(北海道)
●南部鉄器フォー・ユーロ・ブランディング事
盛岡商工会議所(岩手県)
●泉州こだわりタオルブランドの構築
泉佐野商工会議所(大阪府)
●神戸ブランドMeets 上海
神戸商工会議所(兵庫県)
●魚梁瀬(やなせ)杉」再生プロジェクト
中芸地区商工会(高知県) |
関連情報:
JAPANブランド育成支援事業 http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/chiiki/japan_brand/index.htm
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