■農水省、2010年度の「食文化活用・創造事業」を公募 |
農林水産省は、2010年度に開始する新規事業「食文化活用・創造事業」の実施主体の公募を開始した。生産者、飲食業や観光業などが連携し、地域の農林水産物を核とした伝統料理
をPRしたり、創作料理の開発などを行うことで、地域の活性化や観光需要の創出を図るとともに、知的財産権の取得を目指す取り組みを支援する。
応募要件は、生産者、料理人、地方自治体、商店街、流通業者、食器等の伝統工芸品の関係者、ホテル及び旅館等の関係者で構成する協議会が、地域で生産された農林水産物を50%以上を使用した料理に関する取り組みであることが必要。応募の締切は4月15日まで。
例えば補助内容は以下のようなもの。地域の農林水産物を使った料理について、開発から戦略的な売り込みまでの計画を立てるための検討会の開催費用の1/2を補助する。また、地場野菜や地域の特産品などから、地域の新しい名物となる創作料理を開発するための試作品検討費などの1/2を補助する。地域の伝統料理や創作料理等について、基準を設定し、その基準を満たす料理を提供する飲食店等を認定する費用などの1/2を補助する。ロゴ・パッケージデザインの作成や、雑誌やHP等で、Aの創作料理やBの認定店マップ等を紹介し、地域の食文化の広報活動に係る費用の1/2を補助する。講演会や調理実習などを開催するための費用の1/2を補助する。
この事業は、日本の食文化の強みを活かし、地域の農林水産物を活用した特徴ある料理等について、商標、意匠等知的財産権の取得を目指す取組を支援し、地産地消の推進による地域の農林水産業の振興や地域の活性化を図っていくもの。意欲ある地域が、生産者、飲食業、観光業等の連携して、地域の農林水産物を核とした伝統料理のPRをしたり、創作料理の開発などを行うことで、地域の食文化に対する認知度の向上を図り、商標、意匠等知的財産権の取得していくための取組等を支援するとともに、日本の農林水産業の競争力強化、地域活性化につなげていく。
関連情報:
農林水産省 食文化活用・創造事業
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