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■啄木・賢治、わんこそばなどで盛岡ブランドを全国にPR

 盛岡市は、地域が持っている有形無形の財産を地域ブランドとして全国的に広めるために、「盛岡ブランド推進計画」をこのほどまとめ、発表した。推進計画では、2006年を「盛岡ブランド元年」と位置付け、今後10年にわたり、「もりおか暮らし物語」をスローガンに、盛岡の自然風土や人情、街並、芸術文化、特産品などをブランド化していく方針だ。

 1月27日に開催された「地域ブランドフォーラムin盛岡」で、今年をブランド開発元年とすることを谷藤裕明市長が、地域が持つ有形無形の財産(価値)を活かした地域ブランドづくりを進め、「盛岡ブランド」の開発を行う ことを宣言した。

 盛岡市では、平成16年度から職員の派遣研修や、市民とのワークショップを開催するなど盛岡ブランド推進計画の策定に向けて協議を重ねてきた。今回、「もりおか暮らし物語」をスローガンとした計画書をまとめた。

 盛岡ブランド推進計画は、自然風土・人情・まちなみ・芸術文化・特産品などにおける盛岡らしさ、盛岡という地域の持つ価値に着目して「盛岡を訪れたい」「盛岡で暮らしたい」「盛岡のものを使いたい、求めたい」などという足がかりにするためのブランドづくりを進める行動計画。定住人口の増加や、地域間交流、産業振興などまで幅広い効果を狙っている。

 計画では、(1)観光、(2)地場産業、(3)文化暮らし、という3つの領域に着目している。この各分野にまたがり、特に力を入れて早期に取り組む項目として主要プロジェクトとして、(1)まちなみ景観づくり、(2)もりおか水の恵み、(3)特産品ブランド認証、(4)先人と文化の振興の4項目を掲げている。

 「まちなみ景観づくりプロジェクト」では、寺町・下町風情や点在する近代化遺産を中心とした歴史的建造物を盛岡の代表的な歴史・景観ブランドとして位置付け、文化性の高いまちとして歩いて楽しめる憩いのある景観づくりを進める。

 「もりおか水の恵みプロジェクト」では、水資源を盛岡の暮らしの豊を象徴する水文化「もりおか水の恵み」としてブランド化し、水自然・森林も含めた水環境の保全を行う。

 「特産品ブランド認証プロジェクト」では、「盛岡特産品ブランド認証制度」(メイドイン盛岡)を導入する。わんこそばや盛岡りんご、南部鉄器などを認証し、認証ロゴマークを付与したり、インターネット販売を支援するなどパックアップする。 

 「先人と文化の振興プロジェクト」では、石川啄木・宮沢賢治・原敬・新渡戸稲造・金田一京助をはじめとする先人ブランドを盛岡の重要なブランド価値として位置づけ、積極的に県外等へのアピールを図るとともに、市民啓発も進めていく。18年度に は郷土の歌人、石川啄木の生誕120周年を記念し高校生による「短歌甲子園」を立ち上げ、以後毎年開催を予定。同じく盛岡出身の宮沢賢治と啄木のゆかりの地を訪ねる「啄木・賢治観光ルート」の開発などにも着手する。

 そのほか、盛岡ブランドを育成・発信する市民サポーターや市外、県外の協力者によって組織される盛岡ファンクラブを結成するなど、市民参加型の試みも進める。「様々な方策を通じて、個別の商品だけでなく、盛岡という街自体をブランド化していきたい」と、市観光課ブランド推進室では意気込んでいる。

「特産品ブランド認証プロジェクト」に関連する主な事業

・南部鉄器の競争力強化
・伝統工芸品の強化
・新工芸ブランドの振興
・「めん都・盛岡」の推進
・地酒のブランド化
・南部せんべい、盛岡和菓子(駄菓子、餅菓子含む)の特色付け
・盛岡食材イベントの推進
・その他食文化ブランドの発掘・活用
・盛岡りんごのブランド化
・外山・藪川そばのブランド化
・盛岡いちごのブランド化
・盛岡・玉山短角牛のブランド化
・その他農産物ブランドの振興
・藪川カラマツのブランド化
・盛岡炭のブランド化
・農林産物加工産品のブランド化
・盛岡手づくり村の活性化
・物産展の展開

関連情報:
ウェブもりおか 盛岡ブランド開発http://www2.city.morioka.iwate.jp/07sangyo/brand/branding/index.html

2006年2月12日

 


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