青森県八戸市は、4月1日に施行される「改正商標法」で、地域団体商標の登録が容易になることを受けて、2006年度から八戸ブランドの商標登録を支援する事業を開始する。
八戸の特産品の商品価値、競争力及び信用を高め、地場産業の活性化を図るため、地場産品のプランド化を目指す団体に対して、商標の出願・登録に要する費用を助成する。補助対象経費は出願登録に係る経費とし、2件程度の出願を見込み、18年度当初予算で100万円を計上する。
このほか、地域ブランドに関連する事業としては、弁理士による無料相談事業やセミナー等を実施する予定という。
現在、具体的に出願登録の話が出ているのは「八戸せんべい汁」。せんべい汁は八戸地方を代表する郷土料理で、肉や魚、野菜やきのこなどでダシを取った汁の中に、南部せんべいを割って入れる料理
。鍋料理として食べる場合と、汁ものとして食べる場合がある。八戸公園で行われていた「八戸縄文なべ祭り」(現在は休止)では、直径3メートルの巨大鍋で3000食のせんべい汁が作られ
たことがある。
また、八戸市では「南郷そば」についても、業界に商標登録を働きかけている。南郷村は、青森県の最南端に位置し、冷涼な気候で丘陵であることから、古くからそば等の穀作地帯として有名。
現状では、上記2商品が商標登録の可能性があるが、ほかにも八戸市には、水産加工品や農産物、民芸品などで特産品が数多くあり、今後、関係団体にアプローチしていく予定という。
関連情報:
八戸市ホームページ http://www.city.hachinohe.aomori.jp/
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