栃木県内では、全国的にも有名な「佐野ラーメン」や「益子焼」など、地域ブランドの商標登録化の機運が高まっている。今年4月からスタートする「地域団体商標制度」に対応した動きだ。
同制度により地域名と商品名を組み合わせた商標の登録条件が緩和される。特許庁は従来は例外的に「夕張メロン」など、全国的に知名度が高い特産品に限って「地域+商品」という商標登録を認めてきたが、原則は不認可の方針で、現在まで認定を受けたのは僅か11品。栃木県でも協同組合宇都宮餃子会の「宇都宮餃子」のみの認定に止まっている。同制度の開始で今後は名乗りを上げる商品も増えそうで、県も「企業や市町村の活動を支援していく」と意欲的だ。
現在登録に向けて具体的な動きが見られるのが「佐野ラーメン」。しかし、製造業者と販売業者の団体が分かれているため、活動の一本化が当面の課題という。佐野市商工観光課では、「団体の取りまとめなどを通じて、地域ブランド化を後押ししていきたい」と、話している。
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