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■変貌する丸の内ブランド、イベントなど強化策を続々実施

東京・丸の内に置かれたカウパレードのオブジェ
 「これが噂の牛だろ」。「牛と並んで。写真撮るから」――。東京・丸の内エリアでは今何かと“牛”が話題になっている。これは、アート丸の内2006実行委員会(東京都、千代田区、文化庁、JR東日、三菱地所などが参加)主催で9月6日から開催されている「カウパレード東京in丸の内2006」において、街中に“放牧”されている65頭の牛のことに他ならない。牛とは、「東京タワー」がベストセラーとなったイラストレーターのリリー・フランキーや若手アーティストなどが鮮やかにペインティングした実物大のオブジェのこと。観光名所ともなっている丸ビル内やその周辺、ブランド店が立ち並ぶメインストリートの道端で、のんびりと佇んでいる。

 カウパレードとは、1998年、スイスのチューリッヒで発祥したイベント。地元のアーティスト等がペインティングしたグラスファイバー製の牛のオブジェ800体を街中に展示したのが発端だ。1年後にはシカゴ、2000年にはニューヨークでも同様のイベントが実現。ニューヨークでは約500頭の展示が実現した。今年はアメリカ、イギリスなど6カ国8都市で開催されるなど、世界の自治体の間では、ちょっとしたブームになっているのだ。

 一方、丸の内エリアの情報を提供するホームページ「丸の内・ドットコム」も9月1日に全面リニューアルされた。従来のホームページは同エリアの就業者のコミュニティ活性化を目的としていたが、今後は対外的な丸の内のブランディングをリードする戦略メディアと位置付け、イベントや店舗情報の充実、検索や地図機能の強化を図っていくという。

 さらに、8月から10月にかけて13店舗が新規開店及びリニューアルオープンを果たす。丸ビルの香港スイーツレストラン、丸の内オアゾのシャンパンバーなど流行の最先端をいく店舗も登場し、丸の内の商業的な価値をより高めていく。

 丸の内エリアは元々日本を代表するビジネス街として有名だったが、目抜き通りである丸の内仲通りの老舗ビルの1階に海外高級ブランドのブティックなどが立ち並ぶようになってから、にわかにファッションの街の様相を呈し始めた。そして2002年の丸ビルオープンをきっかけに、オフィスワーカーだけでなく地方からの来訪者も飲み込む“一大観光スポット”へと大きな変貌を遂げたのだ。

 カウパレードや丸の内ドットコム、流行店の開店ラッシュにより、新生丸の内ブランドはより強化されていく。また2007年4月には新丸の内ビルディングが竣工を迎える。今後、各種イベントやキャンペーンなどを通じて、どのようにブランド活性化をはかっていくのか。またどのような方向性に導いていくのか。その施策の一つひとつは街のブランド作りの手本となることは間違いなく、要注目といえよう。

関連情報:
Marunouchi.com http://www.marunouchi.com/

CowParade Japan http://cowparadetokyo.com/

2006年9月12日

 


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