横浜市は2月から3月にかけて、旧東急東横線の桜木町駅高架下を壁画制作のスペースとして開放するイベント「桜木町ON THE WALL」を行う。
これに伴い、12月15日より参加アーティストの募集を開始した。
2004年に東横線がみなとみらい線と直通運転を開始したことに伴い、東横線の横浜駅−桜木町駅区間は廃線となっており、横浜市が跡地利用を検討していた。
今回のイベントは、高架下の壁面のうち約1キロメートルを実験的に「壁画キャンバス」として開放し、「壁画によるアート空間」にするもの。
これまでに同地で開催した壁画イベントが好評を得、近隣住民にも壁画に対する肯定的な意見が多いため、広く参加アーティストを募集することになったという。
絵画のテーマは、横浜市の文化・芸術の発展につながる内容を期待し、描画者の自由な発想に任せるとしており、政治的、宗教的、性的、暴力的、営利的等の表現や公序良俗に反する表現を除くものとしている。
募集対象はアマ・プロ・年齢・個人・グループなど一切を問わず、12月15日（金）〜2007年1月12日（金）まで募集を行い、2007年１月中旬に結果を発表する予定だ。
主催者の横浜市は壁面を提供するのみで、壁画作成の費用はアーティスト側の負担となる。壁画制作は2007年2月から3月にかけて行い、完成後の壁画は補修工事などの際に順次消去されることになる。
同地区では、1970年代より壁画アートが描かれはじめ、90年代以降にはスプレーによる未認可の落書きが描かれてきた場所。今回は、横浜市が壁面への落書きをアート
として認め、同地区の価値向上につながると判断した。
関連情報：
桜木町 ON THE WALL http://sotw.komposition.org/index.html
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