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■経産省が伝統的工芸品に岩槻人形など3品を指定

製品に貼る伝統証紙
 経済産業省は、3月9日、「岩槻人形」、「江戸節句人形」、「江戸木版画」の3品目を、伝統的工芸品に指定すると発表した。伝統的工芸品とは、昭和49年に公布された「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」に基づき、経済産業相が、工芸品の産地組合等の申請を受けて、要件を満たすものを指定するもの。今回の指定で指定品目数は210品に達した。

 岩槻人形は、埼玉県の岩槻地方(さいたま市岩槻区)で江戸時代後期から作られているもので、ひな人形や五月人形、浮世人形など多種類を揃える。平成17年度の生産額は79億7000万円に達する。

 また、江戸節句人形は江戸時代に製造技法を確立したもので、ひな人形や五月人形に加え、飾り甲冑などがある。生産地域は東京都足立区、荒川区、江戸川区、埼玉県さいたま市、草加市など。平成17年度の生産額は37億8900万円。

 一方、江戸木版画は浮世絵の多色摺り木版画で、江戸時代中期に製造技法を確立。生産地域は東京都荒川区、新宿区、足立区、台東区など。平成17年度の生産額は8億円。なお、岩槻人形と江戸木版画は同名で、江戸節句人形は、ひとまず人形だけを「江戸衣装着人形」の名称でそれぞれ地域団体商標に登録済み。甲冑を含めた「江戸節句人形」の名称でも地域団体商標の出願を検討中だ。

 伝統的工芸品の指定要件は、「日常生活で使用する工芸品であること」、「製造工程の主要部分は手工業的であること」、「伝統的技術・技法によって製造されるものであること」、「伝統的に使用されてきた原材料であること」、「一定の地域で産地形成がなされていること」の5項目。

 伝統的工芸品の指定を受けると、伝統マークをデザインした伝統証紙を製品に貼付でき、製品の差別化を図れる。さらに指定後に産地組合等が振興計画を作成し、経産相の認定を受けると、後継者育成、原材料の安定確保、新商品開発、展示会開催などの費用について、3分の1〜2分の1の範囲で、国等から助成金を受けられる。予算額は、平成17年度が10億5000万円で、毎年10億円前後で推移している。

関連情報:
日本の伝統的工芸品館 http://www.kougei.or.jp/

2007年3月12日




 

 


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