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■モンドセレクション最高金賞の埼玉川越の地ビール「COEDO」

赤みがかった琥珀色をたたえる「COEDO紅赤」
 グラスに注ぐと、まず独特の赤みがかった琥珀色に感嘆の声が漏れる。ビールではあまり見ない色味だ。さらに鼻には一般的なビールにはない芳ばしいローストの香りが漂ってくる。そして、大いなる期待を寄せて待望のひと口。口いっぱいに広がるコクの深み。原料に使われている「焼芋」の甘さが最後にほんのりと残る。まさに未知の感覚、ビール党をうならせる飲み心地。色、香り、味わいすべてが深い、まるで哲学者のようなビールである。

 ビール名は「COEDO紅赤(べにあか)」という。埼玉県川越市の地ビールメーカー「協同商事コエドブルーワリー(*1)」が醸造する本格プレミアムビールだ。しかもこのビールは、ただ美味しいだけではない。2007年に開催された国際的に権威のある酒類・食品コンテスト「第46回モンドセレクション(*2)」のビール部門で、最高金賞を受賞した「世界が認めた一級品の地ビール」なのだ。

 また、同時に出品した、「COEDO瑠璃(るり)」も同じく最高金賞を受賞。同社によると、ビール部門で同じメーカーの複数の商品が最高金賞を同時受賞するのは日本初の快挙とのことだ。また、「COEDO伽羅(きゃら)」が金賞、「COEDO漆黒」、「COEDO白」が銀賞を受賞するなど、出品した5種類の「COEDO」ブランドのビールがすべて世界の大舞台で認められた。まさしくこのブランドは優等生揃いなのである。

 「COEDO」は「Beer Beautiful」をコンセプトに、こだわりの素材を用いて、職人の手仕込みにより、従来にない上質なビールを世に送り出すプレミアムビールブランド。2006年10月に発売を開始し、苦味、コク、香り、のど越し、彩りが異なる5種類のラインナップを用意している。現在、首都圏を中心に、235店の小売店、68店のレストラン・バーで販売されている(2007年5月2日現在)。各商品の主な特徴は以下の通り。

「紅赤」:原料に地元産の金時薩摩芋「紅赤」に焼芋加工を施したものを使用する、琥珀色と香ばしい甘味が特徴のビール。アルコール分は7%とやや高め。
「瑠璃」:透明感のあるクリアな黄金色の色味と白く柔らかな泡のコントラストが見事なピルスナービール。
「伽羅」:赤みのある深い黄褐色と香り高いアロマホップ、濃厚で滑らかな麦芽100%の味わいを持つ。
「漆黒」:2種のブラックモルトと6種の麦芽をブレンドした、艶やかな黒色と茶白色の泡のコントラストが冴える長期熟成ビール。
「 白 」:小麦麦芽と特別な酵母が醸し出す果実を思わせる甘い香りが自慢。明るく滑らかな白濁色の無濾過ビール。

5種類の「COEDO」ブランド。左から「白(368円・税込以下同)」「瑠璃(263円)」「伽羅(263円)」「紅赤(389円)」「漆黒(315円)」。すべて333ml。瑠璃、伽羅は缶入り(350ml・価格同)もある。価格は同社のネットショップより抜粋。
 「COEDO」のデザインを担当したのは、デザインディレクターの西澤明洋氏。パッケージは2007年「ジャパンパッケージングコンペディション」日本パッケージデザイン協会賞と「ガラスびんデザインアワード」審査員特別賞を受賞。WEBデザインも2007年「JWDAウェブデザインアワード」のグランプリを受賞するなど、高い評価を得ている。中身だけでなく、外見やWEBにも徹底的にこだわった結果、このブランドは様々な魅力的なストーリーや売り文句を持てるようになっているのだ。ブランドの上質な世界観をあらゆるメディアを通じて統一感を保ちながら発信している点は、大いに参考になるポイントである。

 サッポロビールの「エビス」、サントリービールの「ザ・プレミアム・モルツ」などに代表されるプレミアムビール市場は消費者の高級・上質志向もあり、ビール市場が漸減する中、反対にここ数年で大幅な伸びを見せている。2006年のビール市場でのシェアは7.2%であり、07年は11%を超えると見込まれている。「ザ・プレミアム・モルツ」が2005年〜07円の3年連続でモンドセレクションの最高金賞を受賞するなど、話題性も消費者の購買に影響を与えているといえる。「COEDO」が地ビールからメジャーブランドとなり、地域の知名度の向上、地域活性などに結びつくか、今後の動向が注目されるところである。

(*1) 協同商事コエドブルーワリーは、江戸の台所として栄え、「小江戸」と呼ばれた埼玉の川越に本社を置く。1996年に小江戸ブルワリー川越を開設し、薩摩芋を原料とした発泡酒の製法特許を取得。97年には小江戸ブルワリー三芳工場を開設。ドイツからビール職人「ブラウマイスター」を招聘し、本格的なビール作りに着手。2006年にプレミアムビールブランド「COEDO」を立ち上げた。

(*2) ベルギー経済省などが1961年に始めた世界で最も権威のある食品や酒類の品評会。毎年実施され、世界中のメーカーから1000品以上が出品される。業界有識者で組織される委員会が原材料、風味などの項目を100点満点で審査。最高金賞、金賞、銀賞、銅賞の4段階の賞が授与される。

関連情報:
COEDO http://www.coedobrewery.com/

2007年5月31日




 


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