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■第2回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦、16市町村から18料理参戦

 ゴールデンウィークの後半5月3日から5日まで、さいたま市大宮区のソニックシティイベント広場にて「第2回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」が開催された。昨年11月に続く2回目の開催で、安くて気軽に食べられる18品の料理が参戦した。

 地元住民らによる各料理の普及団体が模擬店を出し、連日1500食を用意する。来場者が有料(100〜200円)で通常の半分ほどのサイズの郷土料理を試食する。行田市の「ゼリーフライ」、東松山市の「やきとり」など有名どころに加え、さいたま市の「豆腐ラーメン」、川島町の「すったて」などあまり知られていない隠れたグルメも味わえる。

 大会3日間を通して、約5万人が来場し投票した。みごと王者に輝いたのは、さいたま市の「豆腐ラーメン」。醤油味のスープに粘りの強い豆腐あんかけがのせられている賄食から考案された料理であった。続く2位は、昨年の覇者である深谷市の「煮ぼうとう」、3位は熊谷市の「雪くま」、4位は川島町の「すったて」、5位は行田市の「ゼリーフライ」だった。

 観光客にとっても、また地元の住民にでさえ地域の郷土料理が限定されて認知されている場合が多い。こうしたイベントで自由に郷土の味を表現し、お互い語り合う場は、消費者のニーズを知る上でも大変参考になる場となる。インターネット上での情報で溢れる昨今、こうした屋外でのイベントの重要性がますます高まっている。「行ったつもり」になっている観光客や、「知ったつもり」になっている地元の住民に地域の魅力を改めて、直に知ってもらう絶好の機会となったのではないだろうか。

「第2回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」 出展料理一覧

麻婆ラーメンとは違う!
豆腐ラーメン(さいたま市) 
 醤油味のスープに粘りの強い豆腐あんかけがのせられている、麻婆ラーメンとは似て異なるラーメン。賄いメニューから、今では人気メニューに昇格。市内岩槻地区では有名だが、この大会を機に、市全域・県名物に大出世させたい!
 
小江戸・川越の隠し球
太麺焼きそば(川越市)
 芋菓子、うなぎ、お団子…。うまいもの天国の川越からは、太麺焼きそばが参加。駄菓子屋さんなどで提供されるボリューム満点の焼きそばは、川越市民ならずともどこか懐かしい味のはず。ソースの香り漂う会場で「なつかしうまい!」の声が聞けそうだ。
 
夏まで待てない!
雪くま(熊谷市)
 昨年、日本最高気温を記録した熊谷の新名物のかき氷。市内のおいしい水を使い、雪のような食感に仕上げるのが特徴。東京のテーマパークにも出店し知名度は急上昇。冬に行われた前回大会でも4位入賞。今回は天気を味方につけて優勝だ!
 
麦王参上!
熊谷うどん(熊谷市)
 熊谷は、麦踏みや二毛作を確立した「麦王(ばくおう)権田愛三(ごんだあいぞう)」の出身地。小麦の生産量も全国上位で、まさに「小麦の里」の名にふさわしい。小麦の生産、製粉、製麺まで市内で行った「熊谷うどん」。「これがうどんの原点だ!」
 
揚げないフライ?
フライ(行田市)
 溶いた小麦粉に、ネギや肉などを加えて焼いた、お好み焼とクレープの中間みたいな食べ物。昭和初期、足袋工場で働く女性工員のおやつとして絶大な人気を誇った。揚げないけど、フライパンを使うからフライなのだとか。前回大会は3位の実力者!
 
甘くはないぜ!
ゼリーフライ(行田市)
 衣のない、ソース味のおからコロッケ。日露戦争の従軍兵が中国の野菜饅頭を元に作ったのが始まりとか。小判型=銭フライが名前の由来。甘いゼリーは入っていないのでご安心を。前回の大会では、惜しくも準優勝。今回は、リベンジなるか?
 
王座もつみ取れ!
つみっこ(本庄市)
 養蚕・機織りが盛んだった本庄。仕事の合間に食べたのが「つみっこ(すいとん)」。小麦粉を手で「つみ取る」、桑の葉を「つみ取る」から「つみっこ」。郷土の大国学者・塙保己一も大好物だったとか。つみっこ音頭を作成中との噂も。今、本庄が熱い!
 
100軒の実力を見よ!
やきとり(東松山市)
 「やきとり」といっても豚の「カシラ肉」を使い、ピリ辛のみそだれをつけて食べるのが東松山流。「やきとり」を食べられるお店は市内に100軒!もあるといわれている。東松山市民に愛された「やきとり」が埼玉県民のソウルフードになる日も近い!
 
昭和の味、復活。
こうのすコロッケ(鴻巣市)
 鴻巣で60年間愛された肉屋さんのコロッケが廃業とともに幻に。あの味よ、もう一度と、地元商業グループが復活させたのが、こうのすコロッケ。地元で絶大な人気の「究極の普通の味」。会場では「フツーに美味しい!」の声が響けば優勝間違いなし!
 
王者の貫禄!
煮ぼうとう(深谷市)
 下茹でしない幅広麺を、野菜と一緒に煮込んだもの。深谷出身の実業家で、日本資本主義の父・渋沢栄一が愛した味。煮ぼうとうを食べずして経済大国日本の歴史は語れない!前回大会ではグルメ王に輝き、狙うは連覇。もはやS級だ、の声も!
 
小さな蕨の大きな挑戦
和楽備茶漬け(蕨市)
 日本一面積の小さい市・蕨で誕生した和楽備(わらび)茶漬け。藁(わら)の火で客人をもてなしたいという市名の由来にちなみ、蕨市は出汁ベースのお茶漬けで真心を伝えます!前回は入賞まであと一歩。狙うは入賞?いえいえ優勝です!
 
トマト揚げ↑揚げ↑
とまとルンルン揚げ(北本市)
 北本産トマト、男爵芋、豚肉を使った揚げ餃子。大正〜昭和初期の北本は「石戸トマト」の名前で全国に知られたトマト産地でした。その伝統を引継ぎ現在もトマトを使ったメニューづくりが盛ん。再び「トマトといえば北本」が常識になる日も近い!
 
人参を尽くし天命を待つ
にんじんうどん(新座市)
 新座周辺の関東ローム層は、水はけがよく、にんじん栽培にぴったり。「にんじんうどん」は、新座産のにんじんペーストが練り込んであり、オレンジが鮮やかだ。最近は評判をよんで、全国から問い合わせが!優勝して一気にブレイクを狙う!
 
ちょいうまオヤジ?
おやじ焼きスパ(蓮田市)
 蓮田南小の在学生や卒業生の親父達が開発したB級グルメ。茹でたスパゲティを、適当な大きさに切った肉、キャベツ、もやしと一緒に炒めてソースで味付け。シンプルかつ豪快だ。子ども達のように大きく育て「おやじ焼きスパ」!
 
気分は韓流スター!
高麗鍋(日高市)
 高麗郡、高麗神社など韓国にゆかりの深い日高市。2016年の高麗郡1300年に向けて開発されたのが高麗(こま)鍋。日高産の野菜、醤油、牛乳、豚肉などを10種類以上入れたキムチ鍋。韓流ブームに続き、高麗流・日高流ブームが来る予感!
 
骨まで愛して!
なまずのたたき(吉川市)
 ナマズの頭を落とし、骨も一緒にたたいてミンチにし、味付けして油で揚げるという豪快な料理。近藤勇も板垣退助も食べた吉川伝統の味は中川沿いの料亭で楽しめる。吉川駅前に鎮座する黄金のナマズ像に誓うは、もちろん優勝・金メダルだ!
 
ぼーっとした?救世主
のらぼう菜コロッケ(小川町)
 武蔵の小京都・小川産の伝統野菜「のらぼう菜」が入ったコロッケ。のらぼう菜はアブラナ科の植物で味は高菜に似て栄養豊富。「野良にぼーっと生えている」のが名前の由来とか。でも天明・天保の飢饉を救った救世主でもあるんです!
 
冷汁?「すったて」です
すったて(川島町)
 味噌と胡麻、新鮮野菜をすり潰して作った「すったて」は「都会に一番近い農村・川島」が誇る郷土の逸品。うどんのつけ汁として食べるのが最高に美味。農水省郷土料理百選選出で人気急上昇中。昨年のマスコミ登場回数18回の実力は本物です!

関連情報:
第2回埼玉B級ご当地グルメ王
 http://www.sainokuni-kanko.jp/gourmet/gourmet1.html

2008年5月10日




 

 


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