■「佐野ラーメン丼」「日光」など6件 中国で商標登録 |
中国で日本の地名などの商標登録が相次いでいる問題で、群馬県内の地名などを連想させる「佐野ラーメン丼」、「日光」など計6件が、中国で商標登録されたり審査されたりしていることが分かった。
県国際課は今年3月、「鹿児島」などの日本にもある地名の商標登録申請の発覚を受け、独自に調査を始めた。中国商標局のホームページにアクセスし、県内の地名をキーワードに検索を行った。「栃木」「宇都宮」「日光」「那須」「佐野」の5つのキーワードで検索したところ、「日光のフルーツ」▽「日・光」▽漢字のみのデザインで「日光」▽楕円形の円の中に「日光」と書かれたデザイン▽中国語読みの表記つきの「日光(リー・グアン)」−など、日光を連想させるものが計5件、「佐野ラーメン丼」と佐野を連想させる商標を1件確認した。同課では、発見した各自治体に情報提供し、さらに情報収集を行っている。
対抗策として、中国において県や各自治体が商標登録を行うということも考えられるが、申請には膨大な時間と費用がかかる。現地の代理事務所に申請依頼を行わなければならない上に、商標のカテゴリーも45項目以上に分かれているなどの難点もある。
ブランドリスクやブランド管理については、ブランド化を行ってから取り組むといった事例が多くみられる。しかしながら、今後もこのような商標などのブランド管理に関する問題が発生するようになれば、ブランドを構築し始める段階での対策が必要となってきている。
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