■横須賀で海軍バーガーを開発、カレーに次ぐ名物で町おこしへ |
神奈川県の横須賀市は、「海軍カレー」に続く新たな観光名物を作ろうと、米国海軍のハンバーガーを基にした「ヨコスカネイビーバーガー」の開発を進める。米海軍の「ネイビーバーガー」のレシピは、20%の脂身を含んだ牛ひき肉を使用
する。赤味の多い100%牛肉を、肉本来の味を損なわないようシンプルに調理した、ステーキをパンではさんだようなハンバーガーであることが特徴で、フレッシュオニオンやトマトをトッピングし、
食べる本人がケチャップやマスタードを好みでかけて食べる、本場米国流の伝統的なスタイルだ。
米国海軍基地がある「軍港の町」横須賀市は、定期的に市長と海軍司令官との会談が行われているが、7月の会談の際に新たな町おこしのひとつとしてハンバーガーを活用することが話題にのぼり、11月19日に、在日米海軍のジェームズ・ケリー司令官が蒲谷亮一市長にレシピを贈呈
した。日本海軍の調理法を用いた「よこすか海軍カレー」が10年を迎えるにあたり、海上自衛隊とともに長く横須賀にある米海軍基地が、横須賀市との友好の象徴として、地元の活性化を共同で推進するために提供した
という。
2009年3月には、提供されたレシピを基に、本場のハンバーガーが基地の外でも楽しめるよう、基地周辺の飲食店と共同で独自のハンバーガーを開発し、統一ブランドとして展開していく予定だ。
20世紀初頭、米海軍でも24時間交代勤務の見張り要員にハンバーガーと濃いコーヒーを提供し、栄養価の高いハンバーガーは勤務時に手軽に食べられる貴重なメニューとなった。
本場のハンバーガーは牛肉本来の味を損なわないよう、作り方は極めてシンプルですが、米海軍艦船の料理人たちはそれぞれに特色を出すべく隠し味に工夫を凝らし、軍隊食としても発展した。
太平戦争後の1940年代後半以降、米海軍から横須賀に様々なアメリカ文化が広がっていく中、ハンバーガーは市内の汐入駅近くにあったEMクラブでビッグバンドジャズの演奏とともに供され、新しい食べ物を日本の一般市民が初めて味わう場となった。 そのため、市では、横須賀が日本のハンバーガー発祥の地と自負している。
ケリー司令官はレシピ提供にあたり、「『ネービーバーガー』が横須賀の特別な食べ物として、また帝国海軍の発祥の地である横須賀市を象徴している海上自衛隊の海軍カレーと共に誇りを持って人気を博すことを願って止みません。横須賀市は戦略的にも、世界的に最も重要な海軍港であると確信しております。」とのコメントを寄せた。
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