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■大道芸を中心にした横浜「野毛劇場ブランド事業」の展開が進む

 1986年に横浜市の野毛地区で始まり、同市の伊勢佐木町やみなとみらい21地区、関内馬車道まで広がるイベントとして定着した「野毛大道芸」を地域ブランドとして定着させるための事業展開が進んでいる。 野毛大道芸ブランド事業は、2007年に「野毛大道芸を中核にした、野毛劇場ブランド事業」として、国から「中小企業による地域産業資源を活用した事業活動の促進に関する法律(中小企業地域資源活用促進法)」により、野毛地区振興事業協同組合が認定を受けた事業ブランド名。

 野毛地区振興事業協同組合は12月24日のクリスマスイブに は、野毛町にある横浜にぎわい座で、中国雑技団などが参加する無料のパフォーマンスライブ「野毛大道芸フェスタ」も実施し、認知度向上を狙う。2007年に続き、今回が2回目の実施となる。

 野毛大道芸ブランドは、2007年より5年計画で野毛地域全体を劇場空間に見立て、見て、学んで、食べて、歩いて、買って楽しめる、地域振興事業を展開している。ほかにも、すでに認知度の高い「野毛大道芸フェスティバル」や、ガイドブック「野毛パスポート」を使って地域の飲食店を回遊する「野毛飲兵衛ラリー」、鯨をテーマとした新名物メニューの開発を進める「野毛くじら横町」などの活動が行われている。

 ターミナルの横浜駅に隣接するJR桜木町駅前に広がる野毛町は、戦後「闇市」として発展し、活気にあふれた飲食店・商店街だったが、線路を挟んで反対側のみなとみらい地区に注目が集まり、街としては地盤沈下が著しかった。 大道芸をメインの出し物にした祭りが始まったのは1986年で、これが野毛大道芸へと続いていく。

 野毛大道芸では、出演者たちに出演料は支払われず、交通費として1日2万円と食事が支給されるだけのため、演者自身が実力で投げ銭を稼ぐ必要がある。大道芸として一般的なジャグリング(西洋風お手玉)やマジック、パントマイム、 アクロバット、または口上芸(ガマの油)などが野毛周辺の道路上で実施される。運営する実行委員会は街の住民、商店主と横浜市内外からのボランティアスタッフを中心に構成されるなど、市民が自主的に実施するイベントとして定着している。

関連情報:
野毛大道芸ブランド

2008年12月23日







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