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　2012年に東京スカイツリーが開業し、地域活性化の起爆剤になると期待される東京都墨田区で、この好機を区内の産業・観光などに生かし、「すみだ」地域をブランド化する「すみだ地域ブランド戦略」が進んでいる。 2009年にはすみだ地域ブランド推進協議会が発足し、2010年にはいって東京芸術大学の宮田亮平学長を委員長とする審査委員会が区内の事業者から寄せられた、菓子類・食品、ファッション、家具、雑貨等々、幅広いジャンルにわたる商品を「すみだモダン」のブランド名で認定商品として売出していく。

　墨田区は江戸庶民文化の発祥地で、葛飾北斎や勝海舟など歴史上の人物のゆかりの地でもある。また、隅田川花火大会を始め、江戸東京博物館、両国国技館など様々な行事や名所も豊富にある。こうした江戸時代から伝わる下町文化が残る地域であるにもかかわらず、そのブランド価値を地域活性化に生かしきれていないのが現状。「すみだ地域ブランド戦略」は、墨田区の持つ資源を使って地域のブランド価値を確立し、情報を発信して消費者や域外の企業の認知度を高め、地域の活性化につなげることが目的。

　すでに地域ブランド「すみだモダン」の第一期認証商品審査会を6月9日に実施し、最終的な認定を受けて、7月にも発表する予定という。