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■佐渡島がお笑いとITでイメージ作り 来島者の増加を狙う
「佐渡、お笑い島計画」のホームページ
 地域活性化、情報化を推進する株式会社うぶすな(東京都港区)と、有限会社吉古堂(新潟県佐渡市)は、お笑いとインターネットを融合させた地域活性化、情報化施策である「佐渡、お笑い島計画」を実施する。このプロジェクトは昨年に引き続き実施されるもので、今回で2回目。今年は、お笑い親善大使に大阪のベテラン芸人「若井ぼん」を起用。6月1日から、島内活性化とインターネットを活用した佐渡情報の発信を展開する。

 「佐渡、お笑い島計画」は、昨年3月、「がんばろう新潟・佐渡キャンペ―ン実行委員会」が企画。実施主体のうぶすなによると、「佐渡島が持っていた『暗い』イメージを打破し、『お笑い』の力を借りて『明るい』『元気な』『ふれあいのある』佐渡島を認知させること」が狙い。昨年は、主に20代を中心とする若年層を新規来島者として開拓することを目標に、「お笑い芸人」と「インターネット」という、若者の感度が高く、日常的に接する機会の多い“仕掛け”の相乗効果による集客を試みた。

 具体的には、公開オーディションで選ばれた吉本興業の新人芸人「子宝」が「初代佐渡お笑い親善大使」となり、5月から半年間佐渡で生活しながらインターネットを通じて情報を発信。Webサイト訪問者数は月間3万人を突破し、毎日提供された佐渡情報を発信するインターネット放送番組では延べ視聴者数4万6千人を達成。「地方発ネットコンテンツとしては特出したリーチ数を獲得した」(うぶすな)という。

 今年は2代目お笑い親善大使として、「ぼん・はやと」のコンビ名で一世を風靡し、現在はNPO法人「笑集会」の理事長も務める大阪のベテラン芸人、若井ぼん氏を招聘。若者だけでなく、佐渡島観光客のメインの年齢層である50代以上もターゲットに情報発信を試みる。期間中はインターネット放送、ブログ、携帯電話で閲覧可能なコンテンツなどを提供。50代の情報接点も考慮し、インターネット以外にもフリーペーパーによる情報提供などに取り組む。また、ベテラン芸人の起用で、65歳以上の高齢者比率が35%の佐渡島で、お年寄りにもお笑いの輪を広げていく。佐渡島民が参加可能な「佐渡、お笑い学校」も同時に開校する。

 一方、首都圏の企業を顧客としたインターネットマーケティング業務を展開しながら、「佐渡、お笑い島計画」の運営に当たる、合同会社(LLC)を5月末を目標に設立する。佐渡の若者達がUターンして働ける環境を作ることが目標。「今年は実際に3人がUターン就職することが決まっている。収益性も確保しながら、『佐渡、お笑い島計画』を進めて、佐渡島を元気にしていきたい」と、うぶすなの吉井靖代表取締役は意気込みを語っている。

関連情報:
佐渡、お笑い島計画ホームページ http://www.owarai-jima.jp/

2006年4月29日

 


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