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鎚起銅器のサービングプレート |
燕商工会議所（新潟県）は、燕市内の金属加工業者が一体となって製造・販売するキッチン＆ダイニングウェアのブランド「enn（えん）」製品の国内販売を開始した。ennは、平成16年度に同商工会議所が中小企業庁のJAPANブランド育成支援事業に採択されたことを受けて展開し始めた独自のブランド。グッドデザイン賞の審査委員も務めたグラフィックデザイナーの左合ひとみ氏がディレクターとして、コンセプトから製品デザインまで携わる。欧州市場に狙いを定め、洋食器に漆や伝統的なモチーフを組み合わせるなど、和のテイストを取り入れているのが特徴だ。
平成16年度には試作品を開発し、平成17年度に、ドイツ、フランスで開催された見本市に出展するなど、欧州を中心とした販路開拓を進めてきた。今回は初の国内販売となる。
鎚起銅器（ついきどうき）のサービングプレート（3枚、税込8万4000円）、ワインクーラー（同10万5000円）、カップ（同1万7850円）ティーポット（同6万3000円）や、漆カトラリー（3本ゼット、同2万1000円）などが商品群。ラインナップは今後拡充していく計画だ。
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漆カトラリー |
燕市は美術工芸品として有名な鎚起銅器以外にも、大量生産による実用的なステンレス洋食器、台所用品の製造が盛んな地域。特に高品質な洋食器は評価が高く、国内外の市場で大きなシェアを占めていた時代もあった。しかし、中国に押されるなど近年では苦戦を強いられていた。燕市は日本のアイデンティティが宿る高級ブランド「enn」により、今後、巻き返しを図っていく。
関連情報：
「enn」ホームページ http://www.tsubame-cci.or.jp/enn/index.html
