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■諏訪市内で、地場産のシカ肉と米を使った料理を宿泊客に提供へ

  長野県諏訪市で、諏訪大社の神符「鹿食免(かじきめん)」「御作田社信仰」を生かした新しい食のブランドづくりが進んでいる。仏教の教えで肉食が禁じられていた時代に、諏訪大社が「鹿食免(かじきめん)」と呼ばれる免罪符のような札を配布していたことにちなんで、シカ肉の普及を目指しているもの。同市の諏訪湖温泉旅館組合は、地場産のシカ肉と米を使った「赤米のリゾットとシカロース」を、加盟旅館の共通の料理として宿泊客に提供していく。各旅館で、味付けや盛り付けなどを工夫し、オリジナルの味を提供するとともに、料理に神符の由来を紹介する文章を添えて食文化の継承と情報発信を行う。

 「赤米のリゾットとシカロース」は、諏訪地域資源価値創造委員会が開催した「シカ肉料理プレゼンテーション食事会」で提案されたもののひとつで、同組合が共通料理として選定した。材料に鹿食免の「シカ肉」と御作田社信仰の「米」の双方を使っており、神符が持つ物語性や、伝統の食文化を伝えるのに適した料理としている。

 シカ料理の提供により新たな食ブランドとして定着させ、落ち込んでいる諏訪の観光を支援したいと考えている。

2007年12月24日




 

 


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