このサイトは、BRI ブランド総合研究所が運営しています<会社情報>　お問い合わせは専用フォームでお寄せください

　長野県は『長野県好感度アップ事業』の一環として、今年10月に「TOKYO長野カフェ」（仮称）をオープンすることを発表した。首都圏での認知度を高めることが目的。

　トラベルカフェは、店自体をPR媒体として様々な企業、団体、自治体が利用している。同社は、ドトールコーヒー元常務取締役でカフェの店舗開発をおもに行ってきた永嶋氏が独立して始めた会社で、グループの総料理長には在イタリア日本大使館総料理長の経歴を持つ石橋尚幸氏が就任し、メニュー開発を担当している。店舗は、東京都を中心に全国30ヶ所で展開しており、自治体では、熊本県天草市、福岡県北九州市、山梨県北杜市、茨城県が都内のトラベルカフェを利用している。

　今回、長野県は10月に新宿駅南口のサザンテラス店を利用予定。普段、長野県に触れる機会の少ない都内の人々に関心をもってもらうことを目的としている。ターゲットは、会社員、買い物客とし、とりわけ女性層が厚いとにらんでいる。現時点では、構想は固まっておらず、県内外問わずブログなどを活用してアイディアを集めている。また、報道機関を含め、長野県の企業、商工団体、生産者団体からの県とのタイアップ企画を募り、参加型でのPR計画を行う様子。

　県は、各分野で「選ばれる長野県」を目指し、昨年度にも増してPR活動に力を入れている。昨年度の予算では350万円の確保であったものを、今年度は約840万円を確保しており、その力の入れ具合が伺える。最近では、地域が以前にも増して首都圏への広報活動を積極的に展開している。今回の長野県を含めたトラベルカフェ活用が、他地域に対するケーススタディとなっていくことに期待が寄せられる。