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■トビウオ漁の串本町で、地域ブランド推進会議が3月に発足

串本町で揚がるトビウオ(上)とトビウオ料理

 和歌山県の串本町商工会は、3月6日に「串本地域ブランド推進会議」を発足させる。水産や観光関係者を中心に近くメンバーを決める。一般からも募集し、地域発の商品やサービスのブランド化と地域イメージのブランド化を考える。同町で 盛んなトビウオ漁にちなんで、トビウオの愛称「トッピー」を選出、ブランドのキャラクター候補に位置付けた。

 トビウオは、1988年に町の魚に指定された魚で、トビウオ漁は本州、四国の太平洋側では伊豆・千葉など限られた地域でのみ営まれている。和歌山県内でも串本町は唯一の漁場で 、特に同町で揚がる「フルセン(この地域の呼び名)」は形が大きく淡白な中でも脂の乗りが良いという。こうしたことを背景にこの魚を地域づくりに活かせないかと2004年9月 飲食店、旅館、民宿、加工業者、漁協、漁業者で「くしもとトッピー倶楽部」を設立 した。

 本州最南端に位置する串本町は、複雑に入り組むリアス式海岸の前面に雄大な太平洋、潮岬半島をかすめて流れる黒潮、年間平均海水表面温度21.1度と高く、世界最北端のサンゴ群生地として2005年11月ラムサール条約に登録された。近海で育まれる魚介類は150種類、なかでもアジ、鰹、トビウオ、伊勢エビ漁が盛んだ。

  同会議には、串本町、地域内漁協、観光協会、漁師、県水産試験場、近畿大学水産研究所、ダイビング業界、各種体験事業者、地域資源を活かそうと取り組んでいる関係者などに加え 、一般町民の公募者、トッピー倶楽部など多くの参加を呼びかけている。  

関連情報:
串本町商工会 http://www2.w-shokokai.or.jp/kusimoto/

2006年2月20日

 


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