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■すさみ町、「ケンケンかつお」のブランド化を加速

 和歌山県西牟婁郡のすさみ町は、同地域でケンケン漁によって獲れる「すさみケンケンかつお」のブランド化を加速している。シーズンである3月から5月にかけて、ケンケンかつおの美味しさを消費者に知ってもらうため、「すさみケンケンかつおキャンペーン」を行っている。 消費拡大を目指して2002年以来開催しているもので、今年は大丸百貨店の協力のもと、京阪神地域の各店で開催する。今年は初の試みとして、その日の午後2時にすさみ漁港に揚がったけんけん鰹を、その日の午後5時30分に各店で発売するといったイベントも実施、ブランド認知度を高めることに努める。

  「ケンケンかつお」のケンケンはハワイのカナカ語であるといわれ、船を走らせ疑似餌で魚を誘って釣り上げる漁法で、疑似餌の材料に使った鳥の羽毛が語源とする説がある。また、疑似餌が海面をピョンピョンと叩くさまがユーモラスだとして命名したという説もある。 疑似餌と潜行板を組み合わせたケンケン漁法は、すさみ町の漁業を支える原動力となっており、ケンケン漁法によるすさみの「ケンケン船」は、全国漁業者の通用名となり、ケンケンと言えば「すさみのケンケン船」が代表する ほどという。

 同町では平成14年2月に、すさみ漁協・すさみ町・町観光協会・町商工会が「すさみケンケンかつおブランド化委員会」を組織した。同委員会では、ケンケン漁法によって漁獲した「かつお」と、巻き網漁や土佐の一本釣りの「かつお」との違いを様々な角度から検証している。

関連情報:
すさみケンケンかつおブランド化委員会 http://www6.ocn.ne.jp/~susami/index.html

2006年4月10日

 


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