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■関西経済同友会、「大阪の街のブランド化」を提言

 関西経済同友会は、大阪市の歴史や文化を見直し、地域ごとの特長をブランドとして宣伝していくべきという提言「大阪・都市ブランド戦略の推進〜『都心で住む』から『都心で暮らす』へ〜」を発表した。

 大阪都心は、1 時間通勤圏内に京都・神戸・奈良といった特徴のある居住地を選択できる恵まれた環境にあり、ビジネス・商売の中心地として発展を遂げてきた。一方、バブル経済がはじけ て都心の地下が下がったことや、統廃合によるオフィススペースの縮小、郊外の住宅地へと分散していた人口が、利便性の高い都心地区へ回帰する傾向がある。

 大阪都心には、多くの歴史資源、河川や上町台地上の緑地軸などの固有の環境資源、多くの人を輩出し新たなエネルギーを発想する人的資源が数多く存在する。 また、駅や病院、商業施設が徒歩圏に集積するなど利便性が高い。

 それにもかかわらず、大阪都心は、生活基盤が欠如し、犯罪など多発するといったのマイナスイメージが先行している。 こうしたマイナスイメージを払拭し、地域の持つ資産を活かした特色あるエリアを「暮らし」という視点から、大阪都心での「暮らし」を魅力的なもの にすることで都心回帰を促す、というのが主な提言内容だ。

 関西経済同友会は、特色のある地域を定め、地区整備の統括責任者を大阪市長が任命、計画を進めることを提案した。具体的地域としては大阪都心での居住に関するアンケート結果における住みたいイメージが高かった 4地域「上町台地(含む大阪城周辺)地域」、「中之島地域」、「大阪駅周辺地域」、「御堂筋周 辺地域」を挙げている。

 上町台地地域は、地域資源の維持・保全・活用・更新とエリアの情報発信の動きがあり、大阪における人口の都心回帰エリアであるとともに、様々なNPO やまちづくり団体等が活動を展開している。 次世代へ歴史と文化を紡ぐまち「上町・ヒルサイド・ライフ」として、学校施設が充実しており、歴史と緑溢れるまちで子育てするファミリー層や、 自分らしくまちを使いこなすシングル層、歴史や文化を楽しみ、病院等の充実により安心し快適に暮らすシニア層などに適していると提案している。

 中之島地域は、水都再生の様々な取組みで注目される都心の水辺空間であり、大阪の国際・文化・情報化を図る様々な都市機能が集積しているほか、 大阪市都市再生における重点プロジェクト〜「ハート・オブ・大阪」にふさわしい国際アイランドの形成〜として、様々な活動が展開されている。 水都(水辺空間・文化学術施設)を身近に楽しむまち「中之島・リバーサイド・ライフ」として、シングルやDINKS、シルバー世帯、 自分や家族の健康的な暮らしを気遣いながら、自然環境、地球環境、社会の未来を考えながら暮らすことに関心のあるライフスタイルLOHAS層(Lifestyles of Health and Sustainability) 、国際色豊かなビジネスエリアを背景とした外国人ビジネスマンなどがターゲットになるという。

 大阪駅北地区エリアは、関西の玄関口にある一等地の大規模開発エリアであり、ナレッジキャピタル構想を活かし、内外の多くの人を迎え入れるエリアとして、 あるいは、ナレッジキャピタル構想:大阪駅北地区で進められている知的創造活動の拠点づくりとして活用できるという。 国際的に通じるアクティブで、洗練された新しいまち「インターナショナル・ハイクオリティ・ライフ」として、 知恵の情報発信拠点であるナレッジキャピタルの活動に携わる、短期滞在者(国内外のビジネスマン・科学者・学者など)、 京阪神をはじめ国内外への移動が容易な大阪駅の利便性を享受したい国際派、新しくできるまちとしての、オープンスペース、街なみ、施設、生活サービス、 生活提案型社会実験などに期待する層などに向くとしている。

 福島・大淀エリアは、洒落た飲食店の点在するスポットとして注目されつつあり、大阪駅から徒歩圏にあり、新しいアート拠点の誕生や西梅田開発などによる 変化の兆しがある。また、大阪駅北地区開発の隣接地として、影響を受けやすいため、良いインパクトを取り入れると共に、まちの変化を誘導する先手を打ったイメージづくりが 必要とされている。アートを楽しむ上質な大人のまち「大淀福島・シューペリアル(上質な)・ライフ」として、 第2の人生として都心生活を楽しむ郊外住宅地からの移転組のアクティブシニアや、 梅田周辺エリアで働き仕事と趣味を同時に楽しむDINKS、大阪都心が発する最先端の文化・芸術情報を楽しむ独身者などに向く街と提案している。

関連情報:
関西経済同友会
 「大阪・都市ブランド戦略の推進〜『都心で住む』から『都心で暮らす』へ〜」
http://www.kansaidoyukai.or.jp/teigen-iken/2000/0604toshin/toshinindex.htm

2006年4月22日

 


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