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内閣総理大臣賞に輝いた、岡山県真庭市の「広報まにわ」 |
自治体の優れた広報紙などを表彰する「全国広報コンクール」(日本広報協会主催、内閣府、総務省、読売新聞社後援)の入賞作が20日発表され、最高の内閣総理大臣賞に、岡山県真庭市の「広報まにわ」が輝いた。地道な取材で地域の元気を伝えたことが高く評価された。9町村の合併で生まれた真庭市の広報スタッフは、3人。合併からわずか3年で快挙を成し遂げた。
受賞したのは、「広報まにわ」の2007年8月号。同市の基幹産業である農業を16ページに渡って総力取材した。地元の人間だからこそ引き出せた、農家の本音。そして、知られざる現実や苦楽。「元気のいい農業を取り上げ、市に活力を」――。この企画を提案したのは、広報スタッフの福井学さん(37)、旧久世町時代から広報を担当していた。
紙面では、農業を取り巻くさまざまな現状をデータでわかりやすく説明した。農家の本音を聞きだす取材では、長年稲作に取り組んできた男性や、トマト栽培を行っている男性、また、都会から移住してきて農家を始めた家族などを取り上げている。取材の内容もさることながら、写真がとても魅力的であるのも「広報 まにわ」の特徴である。農業の魅力を語る生き生きとした表情や目が、写真から強く訴えかけてきた。地域の魅力が明確だからこそ、伝える力も強くなる。魅力を地域のブランドとして発信する上で、とても重要なことではないだろうか。
地域を活性化する上でそこに住む人々に、地域について知ってもらい魅力を感じてもらうことは、初歩的なことであり、一番重要なことである。内に向けたPRにより、若い力を地域に繋ぎとめ人材を確保し、好きなまちのために行動を起こそうとする人々を創出することにつながっていく。ブランド戦略を成功させるには、創出する人々の熱意をいかに高めるかは重要なポイントである。そのためにもこうした地域での活動内容を発信していくことの効果が期待される。
関連情報:
広報 まにわ 2007年8月号
真庭市市役所ホームページ http://www.city.maniwa.lg.jp/webapps/www/index.jspm
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