■「銀山街道ブランド」で山陰・山陽の特産品を全国区へ |
世界遺産の島根県・石見銀山から銀の運搬に使われた銀山街道を地域のブランドとして育て、周辺の特産品を広めようという動きが活発になっている。石見銀山のある島根県から広島県、岡山県に至る銀山街道沿線でボランティアの観光ガイドなどを行っている市民団体が「銀山街道わくわくサミット」が12月20日に開催した。参加した団体などが2009年3月に広島三越で開催する「銀山街道フェア」を起爆剤に、銀山街道の地域ブランドづくりに取り組んでいく。ガイド羽州編の物産を飾ったり、「銀山街道」ブランドによる特産品をPRすることなどが検討されている。
石見銀山は、1526(大永6)年に開発されて以来、約400年にわたって採掘されてきた日本有数の鉱山で、戦国時代から江戸時代初期にかけての16,17世紀にには大量の銀が採掘され、戦国大名の軍資金や江戸幕府の財源になったほか、海外にも輸出されヨーロッパ諸国との交易につかわれた。石見銀山街道は、瀬戸内の港の中心である尾道から、御調市を経て甲山に至る。
世界遺産の石見銀山から周辺の地域へと、ブランド活用の幅が広がっていきそうだ。
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