■東かがわ市商工会が皮革ブランドを世界最大の見本市に出品 |
香川県東かがわ市商工会では、地域ブランドの創出を目標に、市内の手袋製造業者が開発したクッション等の皮革製品を、2月10日〜14日にドイツ・フランクフルト市で開催された世界最大の消費財見本市「フランクフルト・メッセ・アンビエンテ」に初めて出品した。見本市への出品で、世界のバイヤーの評価を探るとともに、各国への販路開拓を狙う。
今回は、東かがわ商工会加盟10社が、有名デザイナーでグッドデザイン賞の審査委員も務めた廣田尚子氏と共同開発した皮革インテリア製品ブランド「GLOBE DESIGN」から20点を出品。特徴は、白い皮革の採用と、豊かな機能性。ハンガーやランチョンマットのほか、丸められるクッション、枕になるブックカバーなど一味違う製品が揃う。
「GLOBE DESIGN」は2004年度から中小企業庁の「Japanブランド育成支援事業」としてスタート。05年度には、日本貿易振興機構(JETRO)により海外販路開拓支援事業として採択され、その後JETROの支援を受けながら見本市出品に向けて準備を進めた。
見本市のブース面積は、通常9uだが、家庭用製品や日用雑貨の企画製造を手がける東京のアッシュコンセプトと共同出品にすることで55uという広さを確保。集客力がアップしたブースには期間中に多くのバイヤーが訪れ、商品評価アンケートも120通を集めたという。「評判は上々」と、東かがわ市商工会では手ごたえを掴んでいる様子。今後は、アンケート結果を分析し世界への販路開拓策を練る一方、「GLOBE DESIGN」向け商品を公募しラインナップが拡充する計画だ。
「フランクフルト・メッセ・アンビエンテ」は年に1回、2月に開催される出品条件が厳しい消費財見本市。今年は87カ国、4580社が出品し、132カ国、14万7000人のバイヤーが来場した。また、東かがわ市は、明治時代から手袋製造が盛んな地域。現在、手袋生産の全国シェアは90%にも上る。
関連情報:
GLOBE DESIGN/東かがわ市商工会 JAPANブランド育成支援事業 http://www.shokokai-kagawa.or.jp/higashikagawa/japan/
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