作家、司馬遼太郎による長篇歴史小説『坂の上の雲』の名称を冠した商品が愛媛県の企業3社から発売された。『坂の上の雲』は今年秋から3年かけてNHKのスペシャルドラマとして放送されることが決まっており、主人公の生まれ故郷である愛媛県松山市は『坂の上の雲』を軸とした21世紀のまちづくりを進めている。今回、「坂の上の雲」の商標権を持つ司馬遼太郎記念財団から商品化権の許諾業務の委託を受けて、同小説にちなんだ商品化の募集を行い、第一弾として3社3商品が発売された。
今回発売されたのは、(株)一六本舗の伊予柑乳菓 「坂の上の雲」、(株)森川の「坂の上の雲」 五色の糸そうめん/五色そうめん、丸栄タオル(株)の「坂の上の雲」草木染めタオルマフラー。
小説『坂の上の雲』は松山出身の秋山好古、秋山真之の兄弟と、正岡子規の3人を主人公に、明治という近代日本の勃興期をいかに生きたかを描く青春群像小説。題名の『坂の上の雲』は、明治維新により近代国家への道を踏み出した日本が、そこを登り詰めてさえ行けば、やがては手が届くと思い焦がれた欧米的近代国家というものを「坂の上にたなびく一筋の雲」に例えている。今回発売された3商品とも、『坂の上の雲』のテーマをどのように商品に込めたかがポイントになっている。
松山商工会議所では、菓子、海産物、漬物、飲料(非アルコール)、麺類、タオルの6分野について、愛媛県内の企業から募集を行い、今回の3点が決定された。
関連情報: 「坂の上の雲」第一次許諾商品発表
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