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■上勝町とマイクロソフトがIT活用による地域振興を報告

 徳島県勝浦郡の上勝町とマイクロソフトは、パソコンやインターネットなど上勝町でIT活用による地域振興について活動報告と今後の計画を発表した。上勝町は、周辺にある紅葉、柿、南天、椿の葉、梅・桜・桃の花など、料理のつまものに使う材料を「彩」(いろどり)と呼んで商品化した「彩」事業や、排出するゴミを2020年までになくす「ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)」宣言などで全国的に知名度が棚井が、IT活用でも積極的な自治体。 2007年10月から、ICT(情報通信技術)を活用した同町の地域振興について取り組んできた。

 上勝町では、事業所や住民向けICT勉強会を実施したり、「彩」事業を進める株式会社いろどりがマイクロソフトのWeb会議サービスMicrosoft Office Live Meetingを導入して町内で積極的に活用した結果、導入後4カ月で同技術を使ってオンライン会議を実施し、約72万円の交通費の経費削減効果を上げた。また、農家向け情報システムを利用する農家が2007年10月以降の1年間で対前年比2.1倍に増加した。 2007年10月以降の1年間で、13人のIターン、5人のUターンの合計18名が町内に転入した。同町は、2008年11月現在、町民が2000人程度の典型的な過疎の町だが、多くのIターン者が町民や町内団体によるブログを移住の最終的な決断の判断材料としていた。東京の個人経営者が、上勝町に事務所移転をするなど、後継者確保という上勝町最大の課題の解決にも効果を示した。

 今後、2009〜2011年度の3年間で推進する「上勝町ICT戦略3カ年計画(仮称)」を策定し、ICT勉強会を継続するほか、高齢者向け巡回啓発セミナーやパソコン教室の開設してコンピューターについての活用知識(リテラシー)の向上を目指す。また、「産業情報発信プロジェクトチーム」が農業・林業・観光・市民活動の各分野で、インターネットによる情報発信をしたり、ポータルサイトを作成する。同様に、過疎化や後継者不足に悩む地域にとってのモデルケースとなるよう、協力関係を強めていくかまえだ。

関連情報:
 徳島県上勝町

2008年11月9日




   



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