宮崎県、漁業関係団体、漁協、おさかな普及協議会連合会など、宮崎県の水産業に携わる団体等をメンバーとする「いきいき宮崎のさかなブランド確立推進協議会」では、「五ヶ瀬やまめ」を「宮崎県水産物ブランド品第6号」に認定した。
宮崎県水産物ブランド品では、同協議会がある特定の水産物を対象に一定の基準を定め、その基準を満たしたものを認定する。対象水産物は県内で水揚げまたは養殖された魚介類もしくは県内産の原材料を使用した水産加工食品に限られる。認定品はブランド認証マークをパッケージなどに使用することが可能だ。
五ヶ瀬やまめは、日向灘に注ぐ五ヶ瀬川の源流付近にある養魚場「やまめの里」で、ミネラルを多く含む水源を利用し育てられたもの。元々、やまめは「幻の魚」と称され、その養殖は不可能といわれていたが、やまめの里では、昭和38年に同地に生息する天然やまめから採卵し、日本で初めて人工孵化に成功。大規模な養殖施設を設け、大量生産を可能にした。平成3年には「やまめの里漁業生産組合」を設立。現在、年間1千万粒の採卵と約60トンの活魚の生産を可能とする施設(孵化場、稚魚池、養成池、親魚池等)を誇る。
五ヶ瀬やまめの認定基準では、
@やまめの里漁業生産組合が保有する親魚から採卵孵化させた種苗であること
A上記のやまめの里漁業生産組合の施設において養殖したものであること
B無投薬で養殖したもの
C出荷直前に餌止め(3日以上)を行った魚体重45/g一尾以上のもの
D飼育履歴(餌の種類等)が明らかであること
の5項目を設けている。この基準をクリアしたものだけが、宮崎県水産物ブランド品を名乗ることができる。
宮崎県水産物ブランド品は、2002年8月に認定を開始。現在まで、五ヶ瀬やまめのほか、「宮崎カンパチ」、「北浦灘アジ」、「門川金鱧(はも)」、「ひむか本サバ」、「宮崎かつおうみっこ節」の5品目を認定している。
関連情報:
いきいき宮崎のさかなブランド確立推進協議会 http://www.freshbrand.jp/
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