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■長崎の軍艦島を来春にも一般に公開、観光拠点へ

 かつての炭坑の町で、「軍艦島」の名で知られる、長崎市高島町の端島(はしま)。石炭不況で1974年に島内の端島炭坑が閉山されて以来、無人島となって一般の上陸は禁止されているが、文化庁により「九州・山口の近代化産業遺産群」として、2008年9月世界文化遺産登録に向けて国内暫定リストに載ったことから、観光拠点として活用しようという機運が盛り上がっている。

 長崎市は観光客が上陸できるように桟橋を整備し、島南東部に約220メートルの見学通路を設けることなどを計画、2008年11月14には整備状況が報道機関に公開された。

 端島は、19世紀に石炭の存在が確認されて以来、石炭採掘のため周囲が埋め立てられ、大正期以降に鉄筋コンクリート造の集合住宅群が建設された。海上から見た情景が戦艦に似ていることから「軍艦島」の通称で呼ばれてきた。良質な石炭が採掘されたため、狭い島にもかかわらず最盛期の1960年には人口が5000人を超え、これは当時世界一の人口密度となった。炭鉱施設に限らず、住宅や学校、店舗、病院、寺院、映画館などがあって島内に都市機能を有した。1960年以降のエネルギー政策の変化により衰退が進み、1974年1月15日に閉山し、住民が島を離れて無人島となった。

 2008年9月、軍艦島を含む「九州・山口の近代化産業遺産群」が、短期間に飛躍的に進展した日本の近代工業化の原動力となった西洋技術の導入やその後の近代工業化の過程を明確に示す資産として、文化庁により世界遺産暫定リストに登録された。ユネスコ世界遺産委員会による本登録に向けては、遺産の価値を証明する推薦書作成、日本政府によるユネスコへの推薦、現地調査を経て審議となる。

関連情報:
 長崎市ホームページ

2008年11月16日




   



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