■長崎で9月を「トルコライス推進月間」に、各種料理を展開
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長崎で誕生したといわれる定番料理「トルコライス」を市内外に広くアピールすることを目的に、ながさきの「食」夢市場運動推進委員会が9月16日を「トルコライスの日」 、9月を「トルコライス推進月間」と定め、
市内の洋食店などが独自のメニューなどを提供したり、各種イベントを実施している。
トルコライスはトンカツ・ピラフ・スパゲッティを一つの皿に盛り付けた長崎の定番料理で、1950年代に長崎市で生まれたとされており、最近では東京など県外で同料理を出す店が増えているほか、大手コンビニエンスストア・チェーンも販売するなど全国的に人気が高まっている。
長崎とトルコとの交流は1889年(明治22年)にまでさかのぼる。明治天皇に謁見するためトルコを出発したオスマン・トルコ海軍の軍艦「エルトゥールル号」が1889年5月に長崎に寄港し、使節団と長崎市民との間で交流を深めた。その後、横浜で親善の目的を果たした使節団は帰路に就くが、9月16日に台風に遭遇して和歌山県串本沖で遭難し、500人以上の犠牲者を出した。地元住民が不眠不休で生存者の救助と看護にあたり、70人あまりの生存者は翌年トルコに帰国し、これをきっかけに日本とトルコの親交が深まった。長崎ではこの史実に基づいて9月16日を「トルコライスの日」に定めた。
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