■めざせ、明日の甲子園、“スポーツの拠点づくり”で地域再生
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(財)地域活性化センターでは、総務省と文部科学省と連携して実施している、「スポーツ拠点づくり推進事業」の平成19年度事業の募集を開始した。この事業は小・中・高校生が参加する各種スポーツの全国大会を継続的に開催しようとする市町村やスポーツ団体の取り組みを支援するもの。全国各地に、小・中・高校生の憧れ、目標とする様々なスポーツの拠点を設け、スポーツの振興と地域再生につなげるのが狙いだ。
同事業では、市町村とスポーツ団体が共同でスポーツ大会開催計画を策定し、地域活性化センターに申請。地域活性化センター内の「スポーツ拠点づくり推進委員会」で審査する。委員会の委員には、日本体育協会会長の安西孝之氏、全国高等学校体育連盟会長の天沼照夫氏のほか、スポーツジャーナリストの青島健太氏や増田明美氏、ノンフィクション作家の吉永みち子氏など著名人も名を連ねる。
審査では、「10年ないしそれに準ずる期間の開催を継続する意思」、「競技性の高いものであること」、「市町村がスポーツの振興と地域の再生に積極的に取り組む方針を明確に打ち出していること」などを条件に「承認スポーツ大会」として支援するかどうか、承認した場合の助成の内容、助成額を取り決める。助成は10年間を限度とし、毎年度500万円が上限。
承認スポーツ大会は、初年度に当たる平成17年度が34大会、平成18年度は21大会の計55大会にも上る。主な承認スポーツ大会は、静岡県磐田市の全国高等学校女子サッカー選手権大会、埼玉県熊谷市の全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会、神奈川県横浜市の全日本少年軟式野球大会など。「甲子園などに比べればまだ規模は小さい。今後10年間の市町村などの努力で盛り上がるような大きな大会に育ててほしい」と、地域活性化センター情報サービス課では期待を寄せている。
■主な承認スポーツ大会
年度 |
市町村名 |
大会名 |
競技名 |
対象 |
平成17年度 |
青森県青森市 |
全国高等学校カーリング選手権大会 |
カーリング |
高校生 |
茨城県友部町 |
全国高等学校アームレスリング選手権大会 |
アームレスリング |
高校生 |
栃木県大田原市 |
全国青少年アウトドア綱引競技大会 |
綱引 |
小・中・高校生 |
神奈川県川崎市 |
全国高等学校対抗ボウリング選手権大会 |
ボウリング |
高校生 |
富山県南砺市 |
スポーツクライミング競技JOCジュニアオリンピックカップ大会 |
スポーツクライミング |
小・中・高校生 |
石川県小松市 |
日本カヌーフラットウォーターレーシングジュニア・ジュニアユース小松大会 |
カヌー(フラットウォーターレーシング) |
中・高校生 |
長野県白馬村 |
全国小学生・中学生マウンテンパイク大会 |
マウンテンバイク(クロスカントリー) |
小・中学生 |
静岡県浜松市 |
とびうお杯全国少年少女水泳競技大会 |
水泳(競泳・飛び込み) |
小学生 |
大阪府阪南市 |
全日本ビーチバレージュニア男子選手権 |
ビーチバレー |
15歳〜18歳(男子) |
平成18年度 |
北海道釧路市 |
全日本少年アイスホッケー大会 |
アイスホッケー |
中学生(男子) |
福島県富岡町 |
全国小学生ゴルフ選手権大会(仮称) |
ゴルフ |
小学生 |
東京都中央区 |
小・中・高校生ボールルームダンス・全日本チャンピオンシップ |
ボールルームダンス |
小・中・高校生 |
静岡県由比町 |
全国少年少女スポーツチャンバラ大会 |
スポーツチャンバラ |
小・中学生 |
広島県安芸太田町 |
全国高等学校ライフル射撃競技選手権大会 |
ライフル(ビームライフル・エアライフル) |
高校生 |
平成19年度事業の募集期間は6月6日から10月4日まで。申請書や開催計画書の書式や記入例は関連サイト(http://www.chiiki-dukuri-hyakka.or.jp/jyosei/sport-kyoten.htm)で提供している。問い合わせ先は、地域活性化センター情報サービス課(TEL.03−5202−6135)。
(財)地域活性化センターとは
昭和60年10月、全国の地方公共団体や民間企業が会員となって設立された財団法人。まちづくり、地域産業おこし等、地域社会の活性化のための諸活動を支援し、地域振興の推進を担う。
関連情報:
地域活性化センター http://www.chiiki-dukuri-hyakka.or.jp/
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