地域資源を活用した全国各地のこだわりの商品を集めた「地域食とものづくり総合展2008」(主催・日本経済新聞社)が、12月11日〜13日までの3日間、東京ビッグサイトで開催され、大好評のうちに幕を閉じた。
この展示会は、全国各地でこだわりを持って作られた魅力あふれる商品が多数展示され、試食・試飲や販売も会場内で行われたもの。日本最大の環境展示会「エコプロダクツ2008」の特設展示会として開催したもので、会期3日間で17万3917人(前年は16万4903人。いずれもエコプロダクツ全体)が来場し、大変な賑わいとなった。
地域食とものづくり総合展では、鹿児島県種子島の安納いもの焼き芋(種子屋久農協)が用意した600人分が完売。福井サバエ・シティーホテルの藤井シェフによる手づくりのケーキとプリンが完売。京都のかりんとうは初日、豆菓子も半日で完売という大人気。そして、和歌山・紀州完熟南高梅の梅酒「樽」、沖縄与那国島のかじきの干物や手づくりハーブ石鹸、京都鶏カレーなども好調な売れ行きを示した。
種子島安納いもの試食アンケートと、限定販売を担当した西之表市役所の深田弘樹氏は「地域の中で作ったり議論したりしているだけではわからなかった消費者からの直接的な反応や感想が直に得られたのは、とても有意義だった。また、価格設定や発信する情報の表現方法ひとつで、消費者が購入という行動を起こしやすくなることを実感した」と、今回の出展の効果を語った。また、バイヤーなどから取引相談や問い合わせもかなりの数に上ったという。
また、三重県水沢茶農協による水出しの「伊勢本かぶせ茶」、新潟県新津商工会議所による野菜のケーキ、食品産業センターによる各地の「地域食品ブランド」、「本場の本物」の商品各種、宇佐美本店の橙酢、そして瀬戸商工会議所による「究極のせともの」などの試飲・試食、展示、アンケートなども常に人だかりが出来るほどの大人気を博した。
この展示会の企画・運営を行ったブランド総合研究所は、「いま全国各地で、地域資源を活用したさまざまな地域ブランド商品の開発・販売に取り組んでいる。この展示会は、そうした商品が、こだわりを持つ消費者に受け入れられるかを実感し、その後の商品開発や販売につなげる場所。もちろんこの結果をふまえて、効果的な商品開発や販売などの支援、アドバイスにつなげるのが目的」と位置づけている。
同時に、インターネットで直接販売できる通販サイト「地域ブランドお取り寄せ」(http://www.tiikibrand.com)も展示会に併せてオープンするなど、商品開発から販売まで一貫した支援を行っている(通販サイトは今後も継続して運営)。
関連情報:
「地域色と物作り総合展2008」
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