■食材の生産者と消費者をつなぐ「マルシェ・ジャパン」がスタート |
農林水産省の平成21年度補助事業として全国の政令指定都市などで実施する、仮設型直売システム普及事業「マルシェ・ジャポン」が9月19日からスタートした。
都市生活者と生産者を直接結びつけることで、生産者の所得と意欲向上、都市に新たな文化と潤いの空間を創造し、地域コミュニティの活性化などをテーマにしている。
多くの人でにぎわう大都市の中心部に仮設テントを設けて、年間を通して週に1日〜3日、生産者らが自分で作った農産物などを消費者に直接販売することができる「マルシェ」(市場)を設定し、生産者と消費者がコミュニケー
ションをとることができる都市住民参加型の市場という位置づけだ。
生産者が消費者に直接、対面販売することにより、食材の特徴、食べ方や生産へのこだわりや想いを買い手に伝えることができ、消費
者はその会話から食材を選んで購入することができる。
この事業は、放送作家として「カノッサの屈辱」「料理の鉄人」など多くの番組を手がけ、初めて映画脚本に挑戦した「おくりびと」が第81回アカデミー賞の外国語映画部門賞を受賞した小山薫堂氏がプロデュースしたもの。
グルメとしても知られる小山氏は「食べ物をよりおいしく食べるための最良の秘訣、それは「感情移入」だと思います。作る人は、もっとおいしいものを作ろうと思い、
食べる人は、もっとおいしく感じる。そんな両者をつなぐ場所が、「マルシェ・ジャポン」
です」とコメントしている。
現在、全国10カ所でマルシェを開催することが決まっていて、札幌は大通公園5丁目/道庁赤レンガ前庭、
新潟は万代島/古町6番町、東京は赤坂サカス/アークヒルズ/青山国連大学前広場/表参道GYRE/お台場パレットタウン、神奈川はみなとみらい54街区/川崎ラ チッタデッラ、
大阪は中之島公園/靭公園/天保山マーケットプレース/湊町リバープレイス/とんぼりリバーウォーク、
福岡はアイランドシティ中央公園/福岡市役所前広場で開催する。
関連情報:
マルシェ・ジャポン
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