■20年度「地域資源∞全国展開プロジェクト」採択事業194件が決まる |
日本商工会議所と全国商工会連合会は、平成20年度の「小規模事業者新事業全国展開支援事業(中小企業庁補助事業)」の支援プロジェクト(通称「地域資源∞全国展開プロジェクト」 )を決定した。
同事業は平成18年度から実施している単年度ごとの事業で、今回が3回目。地域の資源を活用して、全国規模のマーケットを視野に入れた新事業展開を支援するため、商工会議所と商工会が小規模事業者と協力して行う特産品開発や観光開発、販路開拓などの取り組みに対し幅広い支援を行うものである。
審査の結果、今年度は194件(内、商工会122件、商工会議所72件)の事業が採択された。昨年度の233件から39件減っての支援事業スタートとなった。その原因は商工会議所の採択分が64件と、平成19年度の 136件の半分以下に減少したため。
また、採択された件数の多い都道府県としては、16件の北海道、9件の広島県、8件の福岡県、熊本県、そして7件の静岡県と続く。全体的に西日本に採択事業が多い結果となった。
定額補助で地元負担が少ないという特徴がある反面、単年度予算のため継続的な取り組みになりにくいという課題も多く聞かれる。また、展示会での販売や、試作品を実際に販売すること、有料ツアーの募集などに制限があるなど、事業者側との思惑と一致していないことも少なくない。
全国展開支援事業は、その地域の資源を活用した商品やサービスなどを構築することを支援する事業である。そして、これをきっかけとして全国規模で販売、または集客するような新たなビジネスモデルを作り、それによって地域の活性化につながるというのが目的である。
一時的な商品開発、あるいは単なる展示会の出展が目的になってしまうのではなく、こうした中長期的な視野の中で取り組まれれば、それがもたらす貢献度は非常に大きいだろう。
■地域資源∞全国展開プロジェクト一覧■
商工会議所分 72件
全国商工会連合会分 122件
関連情報:
中小企業庁 地域産業支援
「地域資源∞全国展開プロジェクト」194件がスタート〜平成20年度支援プロジェクトの決定〜
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